２月11日（日本時間12日、日付は以下同）、ワシントン・ウィザーズは、シカゴ・ブルズを126－114で下してホーム６連戦を終えた。

　復帰４戦目となった八村塁は、４戦連続２桁となる20得点に４リバウンド、３アシスト、２スティール、２ブロックをあげて勝利に大きく貢献。今月８日に22歳を迎えたばかりのルーキーについて、スコット・ブルックス・ヘッドコーチ（ＨＣ）は試合前にこう語っていた。

「ルイはこのチームにとって、もうひとつのスコアリングオプション。素晴らしい身体能力があり、いつも安定している。毎試合14得点、７～８リバウンドを期待できるからね。戻ってくれて嬉しいよ。（ルーキーシーズンに）23試合離脱していたのに、まるで離脱なんてしていなかったような活躍ぶりだ。彼の持つ安定性は凄いよ」

　その直後、記者から八村が持つ安定性の理由について聞かれた指揮官は「彼が育ってきた環境も関係あるだろう。ルーキーがこんなに安定していることは珍しいんだ。若い頃からきっちりとした土台ができていたんだろうね。もちろん、ゴンザガ大の（マーク）ヒューＨＣの影響も大きい。ゴンザガのスタイルそのものが安定性を象徴している。毎年強くて、12年くらい同じメンバーで戦っているんじゃないかと思ってしまう。ルイはそういう環境からきているからね。指導をする我々からすると、安定性というのはもの凄くありがたいこと」とコメント。
  　以前、ブルックスＨＣは八村を「コーチングしやすい選手」と評していたように、教わったことを吸収していくことも魅力のひとつ。そして高校の全国大会や国際大会、日本代表で大黒柱を担っていることも、年齢に不相応な落ち着きを持つ要因となっているに違いない。

　もっとも、ワッサーマンを代理人に持つ八村は、ビジネス面においては飛ぶ鳥を落とす勢いでエンドースメント契約を増やし続けている。

　昨年のドラフト指名後、八村は『日清食品』や『ジョーダンブランド』、『三井住友銀行』『ソフトバンク』『カシオ（G-Shock）』『NBA 2K』『NEC』とパートナーシップ契約を締結。『Forbes』は今季のルーキーとしてはザイオン・ウィリアムソン（ニューオリンズ・ペリカンズ）とともにトップ２の副収入だと報じていた。