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元アシスト王ミラーが選ぶ“歴代トップ5PG”。マジック、トーマス、ストックトン、キッドに続き「彼は入れないと」と選出された5人目は<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.09.13

ミラーが選ぶ歴代トップ5PGに、マジックらが選出された。(C)Getty Images

 現地時間9月11日(日本時間12日)、ポッドキャスト番組『ALL THE SMOKE』の最新エピソードが公開。今回はホスト役のマット・バーンズ(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)とのトークに、アンドレ・ミラー(元デンバー・ナゲッツほか)がゲスト出演した。

 公称191㎝・91㎏のポイントガードは、NBAで9チームを渡り歩いて計17シーズンをプレー。クリーブランド・キャバリアーズでデビューし、キャリア3年目の2001-02シーズンに平均10.9アシストを記録してタイトルを獲得した。

 シーズン平均20点を超えたことこそないものの、堅実なプレーメーキングと高効率のオフェンスでNBAを戦い抜いた男は、その体格を駆使したポストプレーや相手を欺くフェイク、ステップワークで自ら点を取る技巧派でもあった。

 現役時代のミラーは、ナゲッツでカーメロ・アンソニー、ポートランド・トレイルブレイザーズとサンアントニオ・スパーズではラマーカス・オルドリッジといったスター選手とも共闘。
 
 レギュラーシーズン通算1304試合に出場し、キャリア平均30.9分、12.5点、3.7リバウンド、6.5アシスト、1.2スティールを記録。3ポイントのキャリア平均試投数は0.7本と少なく、今では希少とも言える"ピュアPG(ポイントガード)"でもあった。

 番組内では、そのミラーが歴代トップ5PGをセレクト。「マジック、アイザイア、ストックトン、キッドかな。僕はオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズ/現サクラメント・キングスほか)のプレーは見ていなかったんだ」と4人の名を挙げると、最後の1枠には唯一の現役ステフィン・カリー(ウォリアーズ)を選定した。

「僕はスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)のファンだったんだ。彼は"50-40-90"を記録するほどのシュート力が備わっていた。彼のことが大好きでね。でも(5人目には)ステフを入れないといけない。だからアイザイア、ステフ、マジック、ストックトン、キッドだね」

 サンズ時代に2度のMVPを手にしたナッシュは、5度のアシスト王に輝いた名プレーメーカー。そしてミラーが指摘したように、エリートシューターを指す指標のフィールドゴール成功率50.0%、3ポイント成功率40.0%、フリースロー成功率90.0%を4シーズンでクリアしており、そのパスとシュート、ドリブルの見極めが絶妙だった。
 
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最後の1人にはカリーをチョイス