現地時間10月6日(日本時間7日)、プレシーズンゲーム期間に入っているNBAは、この日、カナダのバンクーバーにあるロジャース・アリーナで、“NBAカナダシリーズ”が行なわれ、デンバー・ナゲッツがトロント・ラプターズに112-108で勝利した。
ナゲッツはクリスチャン・ブラウンが19得点、2スティール、ニコラ・ヨキッチが17得点、6リバウンド、5アシスト、カナダ出身のジャマール・マレーが17得点、4リバウンド、新加入のキャメロン・ジョンソンが11得点、4リバウンドをマーク。
一方のラプターズは、昨季途中加入もケガで出場が叶わなかったブランドン・イングラムの19得点を筆頭に、計4選手が2桁得点を残した。
この試合で話題になったのは、第4クォーター序盤。元選手で2019年にラプターズ優勝メンバーであるダニー・グリーンが、放送席で軽妙なトークで放送陣を笑わせていた。
2019年のラプターズは、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ/現シクサーズ指揮官)の下でカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、カイル・ラウリー(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、パスカル・シアカム(現インディアナ・ペイサーズ)らを擁し、強固なチームを形成。
球団創設24年目で初めて駒を進めたファイナルでは、2連覇中のゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦。戦力的には劣っていたラプターズだが、ケビン・デュラント(現ヒューストン・ロケッツ)、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)と相手の主力に故障者が続出したこともあり、4勝2敗でシリーズを制し、レナードがファイナルMVPに輝いた。
グリーンは当時を振り返り、優勝の背景をこう口にしていた。
「あの優勝は、いろんな要素が詰まっていた。自分たちだけで成し遂げたものじゃなかった。カイル・ラウリーが新たなステップへ足を踏み入れたんだ。(それに)1年目のニック・ナースの下にはリーダーが何人もいた。フレッド(ヴァンブリート/現ロケッツ)も快適にプレーしていた。
ただ、それと同時にレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)がウエストへ行ったこと。それも僕らの優勝をちょっと手助けしてくれたのさ。ちょっとだけどね」
ラプターズは2016年にカンファレンス・ファイナル、続く2017、18年にもカンファレンス・セミファイナルまで進出。しかし、すべてレブロン率いるクリーブランド・キャバリアーズに敗れていた。
ラプターズからすれば、レブロンはまさに“天敵”と呼べる相手だった。
そんな“キング”が2018年夏にレイカーズへ移籍したことでキャブズは弱体化。そして前述のように、ファイナルでは相手の主力選手の離脱もあり、初の頂点に立った。
勝負事には実力はもちろん、ある程度の運も必要と言われる。この年のラプターズは充実の戦力とともに、“運”も大きく味方したと言えるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
「信じられなかった」。2019年ラプターズ優勝メンバーがレナードのFA移籍を回想「彼は残るだろうと思っていた」<DUNKSHOOT>
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球団創設24年目で初めて駒を進めたファイナルでは、2連覇中のゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦。戦力的には劣っていたラプターズだが、ケビン・デュラント(現ヒューストン・ロケッツ)、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)と相手の主力に故障者が続出したこともあり、4勝2敗でシリーズを制し、レナードがファイナルMVPに輝いた。
グリーンは当時を振り返り、優勝の背景をこう口にしていた。
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ただ、それと同時にレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)がウエストへ行ったこと。それも僕らの優勝をちょっと手助けしてくれたのさ。ちょっとだけどね」
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勝負事には実力はもちろん、ある程度の運も必要と言われる。この年のラプターズは充実の戦力とともに、“運”も大きく味方したと言えるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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