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ベンチ陣の貢献も光ったレイカーズ。新加入のエイトンはサンズ時代を引き合いに、2ガードとの連携に手応え「みんな天才だよ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.10.25

好調のドンチッチに率いられ、レイカーズが今季2戦目で初勝利をあげた。(C)Getty Images

 現地時間10月24日、ロサンゼルス・レイカーズは、ホームのクリプトドットコム・アリーナにミネソタ・ティンバーウルブズを迎え、今季2戦目に臨んだ。

 レブロン・ジェームズを坐骨神経痛で欠くチームは、21日の開幕戦でゴールデンステイト・ウォリアーズに109-119で敗戦。ウルブズ戦では控えセンターのジャクソン・ヘイズを左ヒザの痛みのため欠くことになったが、中2日空いたことが奏功したようだ。

「我々はディフェンスの基本に立ち返る必要がある。(試合のなかった)水曜日と木曜日の両方で、我々はそのことに多くの時間を費やし、今日のシュートアラウンドはむしろメンタル面の日だった。コートで約40分間過ごしたが、オフェンスとディフェンスの両方において、メンタル面の調整になった」

 JJ・レディックHC(ヘッドコーチ)はそう語り、チームは昨季プレーオフのファーストラウンドで1勝4敗で敗れたウルブズ相手に最大25点差をつけ、128-110の快勝で今季初勝利を手にした。

 開幕戦で43得点、12リバウンド、9アシスト、2スティールと躍動したルカ・ドンチッチは、この日も絶好調。第1クォーターだけで4本の3ポイントを含む23得点を奪うと、その後もスコアを積み上げて49得点、11リバウンド、8アシストの大暴れ。

 さらにオースティン・リーブスが25得点、7リバウンド、11アシスト、八村塁が豪快なアリウープダンクを叩き込むなど23得点、ディアンドレ・エイトンが15得点、8リバウンド、1ブロックと続いた。
 
 出場時間帯における得失点差では、ドンチッチが+18、リーブスが+17を記録したが、難敵撃破を語る上で欠かせないのがベンチメンバーの奮闘だ。

 声を出し、身体を張ってチームを鼓舞し続けたマーカス・スマートが両チーム最多の+24、ジャレッド・ヴァンダービルトが+12、ジェイク・ラレイビアが+14と、ディフェンス面で絶大な貢献を見せた。

 新加入のエイトンも、現在の陣容に手応えを感じているようだ。

 エイトンにとって2人の優れたプレーメーカーとコートに立つのは、クリス・ポール(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、デビン・ブッカーと共演しNBAファイナルにも進出したフェニックス・サンズ時代以来のこと。

 当時の経験も踏まえ、27歳のビッグマンはこう語る。

「彼(ドンチッチ)は目で話しかけてくるんだ。これまで自分にはCP(ポール)のような素晴らしいプレーメーカーがいて、ブック(ブッカー)ともプレーしてきた。彼らは一度話せば、相手が何を求めているのかすぐにわかるんだ。みんな天才だよ」

「彼らが求めるもの、必要とするやり方でスクリーンをセットする。これはタイミングが重要になってくる」と自身の役割も語ったエイトン。ウルブズ戦ではドンチッチからロブパスを受けて豪快なダンクも叩き込んだ。

「(2メンゲームは)一緒にディフェンスを読んでいるようなもので、同じ考えで臨んでいる。まるで一緒に映画を観ているような感じで、『俺が見ているものが見えているのか?』といったみたいにね。CP3の場合はもっとゆっくり、こまめに動くタイプだから、そこがルカとの違いだね」

 レイカーズにとって、213cm・114kgのサイズで機動力も兼備するエイトンは貴重な存在。ドンチッチやリーブスとの連係を深めていくことで、今後さらに攻守両面で力を発揮するに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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