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NBAの次世代を担う若手スター、モラント&エドワーズはアイバーソンの系譜?元選手が持論「4、5回優勝する姿は想像できない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.10.31

モラント(右)とエドワーズ(左)は、今後のキャリアでチームを優勝に導けるか。(C)Getty Images

 メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントとミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズは、次世代のNBAを担う若手スターだ。しかし、元選手のリチャード・ジェファーソン(元ニュージャージー・ネッツほか)は、あるレジェンドを例に挙げて"無冠のスーパースター"になる可能性を指摘している。

 現代のNBAを牽引してきたレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は40歳、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)は37歳と高齢化が進み、"リーグの顔"は世代交代の時を迎えている。

 26歳のモラントと24歳のエドワーズは、特にアメリカ人選手という点で次代の顔の有力候補だが、ジェファーソンはポッドキャスト番組『Road Trippin'』で、現役時代に無冠に終わった殿堂入り選手、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・76ersほか)の系譜に分類されると持論を述べた。

「モラントとエドワーズは、AI(アイバーソン)に近い。かつてカウンターカルチャーが起こった。MJ(マイケル・ジョーダン)やパイオニアたちが全員スーツ姿でいることに反発があった。そこに現れたのがアイバーソンだ。

 彼は『俺は(リーグの)顔役なんてやりたくない。練習?いや、俺はバスケットボールをやる。自分のやり方でやる。何も気にしない』って感じだった。それがAIのいいところだ。この2人から感じるエネルギーもそういうものだが、彼らを責めるつもりはない。以前にも見たからね」
 
 NBAキャリア14シーズンで得点王を4回獲得するなど輝かしい実績を残したアイバーソンだが、リーグタイトルとは縁がなかった。最も優勝に近づいた2000-01シーズンも、NBAファイナルでシャキール・オニール&コビー・ブライアント擁するレイカーズに1勝4敗で敗れている。

 ジェファーソンは、アイバーソンのような型破りな選手がリーグに与えるインパクトを認めつつも、それとチームを優勝に導くこととは別だと述べる。

「モラントやAIのような選手が4、5回優勝する姿は想像できない。彼らは生まれながらのバスケットボール選手だ。だが、超一流のプロフェッショナルで、没頭している連中、ウェンビー(ヴィクター・ウェンバンヤマ/サンアントニオ・スパーズ)やジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)のような選手たちの方が、歴史的に見て勝利を収める傾向にある」

 はたして、モラントやエドワーズはジェファーソンの理論を覆し、リーグの頂点に立つことができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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