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「お前が俺の後釜に指名されたチビのクソガキか?」アイバーソンとの衝撃の初対面エピソードをウィリアムズが明かす<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.08.01

アイバーソン(左)の移籍により共闘期間は短かったが、ウィリアムズ(右)は史上屈指の点取り屋から大きな影響を受けた。(C)Getty Images

アイバーソン(左)の移籍により共闘期間は短かったが、ウィリアムズ(右)は史上屈指の点取り屋から大きな影響を受けた。(C)Getty Images

 NBA史上最多タイとなる3度の最優秀シックスマン賞に輝いたルー・ウィリアムズ(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)。百戦錬磨の攻撃的ガードのロールモデルとなったのは、キャリア初期に共闘したレジェンド、アレン・アイバーソンだった。

 ウィリアムズは2005年のドラフト2巡目全体45位指名でシクサーズに入団。アイバーソンがエースだったチームで、控えガードとしてキャリアをスタートさせた。その後徐々に頭角を現し、3年目の2007-08シーズンに平均11.5点、翌08-09シーズンに平均12.8点と、優良シックスマンとして名を挙げた。

 2012年以降はアトランタ・ホークス、トロント・ラプターズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ヒューストン・ロケッツ、ロサンゼルス・クリッパーズと渡り歩き、最後はホークスに復帰して2022年に引退。キャリア通算1123試合に出場(うち先発122試合)し1万5593得点(平均13.9点)を記録したほか、2015年、18年、19年に最優秀シックスマン賞を受賞した。

 そんなウィリアムズのキャリアに大きな影響をもたらした人物がアイバーソンだった。プロ入りした2005年当時、アイバーソンはすでにNBAで9シーズンを戦って4度の得点王やMVP獲得歴もあるスーパースター。共闘は2年足らずだったが、ウィリアムズはポッドキャスト『Club 520 Podcast』で「私は自分のスタイルをAI(アイバーソン)に倣って作り上げた」と語った。
 
「このリーグに飛び込んだ時、あの男が怖かった。何を言われるか、どのように扱われるか怯えていたよ(笑)。尊敬する人に会いたくないと思うことはよくある。おそらくその理由の多くは、会ったら失望させられるからだろう」

 ウィリアムズはアイバーソンとの初対面を、次のように振り返る。

「私はあるセレブリティーゲームにいた。彼が会場に入ってくると私たちは目が合い、彼は私の方へ一直線に向かってきた。心臓の鼓動が早くなったよ。するとAIは私に近づき、『お前が俺の後釜に指名されたチビのクソガキか?』と。それが、AIが私に言った最初の言葉だった」

 衝撃的な初対面エピソードだが、ウィリアムズはさらに続ける。

「そして彼は私を抱きしめながら言った。『ようこそ兄弟。必要なことは何でも俺がやるよ』とね。AIが抱きしめてくれた瞬間、この街全体が自分を抱きしめてくれたんだ」

 フランチャイズの象徴であるスーパースターから“兄弟愛”を誓う歓迎を受け、街全体からも受け入れられた気がしたと話したウィリアムズ。アイバーソンへの強いリスペクトは、当時も今も揺らがないようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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