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総出場時間はNBA3位!“リーグ屈指のユーティリティープレーヤー”と並ぶ、八村塁の好調示すデータ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.11.08

開幕からチームで唯一、先発出場を続ける八村。個人スタッツも多くの部門で自己ベストを更新している。(C)Getty Images

 日本人史上最長となるNBA7年目のシーズン、八村塁が快調なスタートを切っている。

 ロサンゼルス・レイカーズでは4年目となる今季、開幕から出遅れているレブロン・ジェームズをはじめ、ルカ・ドンチッチやオースティン・リーブスら主力が入れ替わり欠場するチームの中で、八村は唯一、全試合で先発を守り続けている。

 現地時間11月6日時点で、総出場時間323分はなんとリーグ全体3位。1位はデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ/331分)、2位はタイリース・マキシー(フィラデルフィア・76ers/330分)、4位はシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー/318分)と、錚々たる顔ぶれの中にランクインしているのだ。

 開幕から9試合消化時点の平均スタッツは、35.9分の出場時間で16.7点、3.9リバウンド、1.6アシスト。

 平均出場時間はリーグ11位、得点はキャリアハイのペースで同64位タイ、リバウンドとアシストは100位以下だが、特筆すべきはそのシュート効率だ。
 
 3ポイント成功率は47.2%(17/36)、2ポイント成功率は66.1%(39/59)で、このふたつを合わせたフィールドゴール(FG)成功率は58.9%。いずれも自己ベストを大きく上回る高数値となっている。

 そして、3ポイントの規定(1試合につき1本=シーズン82本)をクリアしながら、「平均15点・FG成功率50%・3P成功率40%」以上をマークしているのは、リーグ全体で八村を含め8人しか存在しない。

 8人のうち、フォワードはミネソタ・ティンバーウルブズのジュリアス・ランドル(26.8点・FG56.0%・3P44.2%)、デンバー・ナゲッツのアーロン・ゴードン(20.4点・FG55.3%・3P44.4%)と八村のみ。

 ランドル、ゴードンとも、それぞれのチームのファーストオプションではないが、時に高得点ゲームで主役となり、時にクラッチタイムで決定的な仕事をするチームに不可欠な存在として、広く知られている。

 八村も、主力の多くが欠場した11月3日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では今季最多の28得点をあげ、直近のサンアントニオ・スパーズ戦では終盤の貴重な3ポイントに勝利を引き寄せる好守を披露し、脚光を浴びた。

 現在5連勝中と波に乗るレイカーズは、7勝2敗でカンファレンス2位。8勝1敗の王者サンダーを視界に捉えている。チーム、個人ともに今の好調をキープできれば、上記の2人のように"リーグ屈指のユーティリティープレーヤー"として認知される日もそう遠くないかもしれない。

 八村の今季試合別スタッツは以下の通りだ。
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■八村塁 今季開幕からのスタッツ