数あるバスケットボールの盛り上がりポイントの中でも、最大の醍醐味と言えるのが、ブザー寸前で放たれたショットが決まる「ブザービーター」だろう。

　24秒ショットクロックや各クォーターの終了時などシチュエーションは様々あるが、圧倒的に緊迫度が異なるのが、同点または１～３点差で迎えた試合最終盤のポゼッションだ。

　ゲーム終了を告げるブザーが鳴り響くなか、会場の全員がボールの行方を見守り、ネットを通過した瞬間、ホーム側が勝利すれば割れんばかりの大歓声、アウェー会場であれば沈黙とため息が入り混じる中で選手たちの歓喜の声が響くことになる。

　NBAは11月20日、今季開幕から30日間が経過した時点で、過去最多に並ぶ６つのブザービーターによる決着が誕生したと発表した。

　リーグが全試合の詳細スタッツを計測する「プレー・バイ・プレー」データを導入した1996－97シーズン以降、2005－06シーズンと2014－15シーズンにも最初の30日間で６つのブザービーターが生まれている。
  　今季はロサンゼルス・レイカーズのオースティン・リーブスが開幕５戦目に決めた逆転弾に始まり、カワイ・レナード（ロサンゼルス・クリッパーズ）、ヤニス・アデトクンボ（ミルウォーキー・バックス）らが勝利に導くウィニングショットを成功。

　現地11月10日には、オーランド・マジックのデズモンド・ベインとマイアミ・ヒートのアンドリュー・ウィギンズがホームで熱狂を生み出したが、同日に同じ州（フロリダ州）のチームがブザービーターで勝利したのは史上初だった。

　ドラマチックな熱戦が連日繰り広げられているNBA。レギュラーシーズンが終わる４月までに、どれだけのブザービーターが生み出されるのか注目だ。

■NBA今季のブザービーター決着
※日付は現地時間、Ｈ＝ホームチーム

10月29日　オースティン・リーブス／レイカーズ116－115ティンバーウルブズ（Ｈ）
10月31日　カワイ・レナード／クリッパーズ（Ｈ）126－124ペリカンズ
11月３日　ヤニス・アデトクンボ／バックス117－115ペイサーズ（Ｈ）
11月10日　デズモンド・ベイン／マジック（Ｈ）115－112ブレイザーズ
11月10日　アンドリュー・ウィギンズ／ヒート（Ｈ）140－138キャバリアーズ
11月19日　ニコラ・ヴュチェビッチ／ブルズ122－121ブレイザーズ（Ｈ）

構成●ダンクシュート編集部

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