ヒューストン・ロケッツのケビン・デュラントは新天地初年度の今季、及第点のスタートを切った。自身3度目のリーグ優勝に向けてまずは好発進となったが、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は彼の境遇が、本来の評価を損ねていると主張している。
2007年のドラフト全体2位指名でシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)に入団したデュラント。これまでサンダー、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ブルックリン・ネッツ、フェニックス・サンズ、ロケッツと計5チームに所属し、歴代6位のキャリア平均27.2点、通算得点は同8位の3万1051点を積み上げている。
さらにリーグタイトル2回&ファイナルMVP2回、シーズンMVP1回、オールスター選出15回、オールNBAチーム選出11回(うち1st6回)、得点王4回、NBA75周年記念チーム選出など数々の功績を残してきた。
9月に37歳となって迎えた今季も、ここまで19試合に出場して平均25.3点、4.8リバウンド、3.9アシスト、フィールドゴール成功率50.5%、3ポイント成功率38.4%と持ち前の得点力は健在。チームも16勝6敗でウエスト3位の好位置につけている。
アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、「ステフ(ステフィン・カリー)のレガシーとKD(デュラント)のレガシーについて語る時、KDの2つの優勝は『ああ、彼はスーパーチームにいたからね』と言われる」と指摘した。
「ステフ・カリーはチャンピオンに4回なっている。KD抜きで2回だとは言われない。4回すべてが評価される。なんて不公平なんだ。KDは勝負を決める存在だとわかっていたし、助けてくれと頼まれたのにね。ステフは4回すべての功績を認められて、KDの2回は疑問視される。ひどい話だよ」
デュラントはプロ入りから9年間を過ごしたサンダーで優勝できず、2016年夏に新天地を求めてウォリアーズの一員となった。だが、直前のシーズンでリーグ新記録の73勝をあげた超強豪に加わったことで、多くの反感も買うことに。アリナスはサンダーで優勝していれば、選手としてもっと評価されていたはずだと説く。
「もしKDがOKC(オクラホマシティ)で優勝して2度のファイナルMVPを獲ってたら、とっくに歴代トップ10の評価を受けていただろう。
しかし彼は完成されたチーム(ウォリアーズ)に加入した。もしチームのベストプレーヤーであり続けたら、どうだったか。レブロン・ジェームズはマイアミ(ヒート)でベストプレーヤーだったのは覚えているだろう」
今シーズンが終了した時、デュラントの評価はどうなっているのか。興味深いポイントのひとつと言えそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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さらにリーグタイトル2回&ファイナルMVP2回、シーズンMVP1回、オールスター選出15回、オールNBAチーム選出11回(うち1st6回)、得点王4回、NBA75周年記念チーム選出など数々の功績を残してきた。
9月に37歳となって迎えた今季も、ここまで19試合に出場して平均25.3点、4.8リバウンド、3.9アシスト、フィールドゴール成功率50.5%、3ポイント成功率38.4%と持ち前の得点力は健在。チームも16勝6敗でウエスト3位の好位置につけている。
アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、「ステフ(ステフィン・カリー)のレガシーとKD(デュラント)のレガシーについて語る時、KDの2つの優勝は『ああ、彼はスーパーチームにいたからね』と言われる」と指摘した。
「ステフ・カリーはチャンピオンに4回なっている。KD抜きで2回だとは言われない。4回すべてが評価される。なんて不公平なんだ。KDは勝負を決める存在だとわかっていたし、助けてくれと頼まれたのにね。ステフは4回すべての功績を認められて、KDの2回は疑問視される。ひどい話だよ」
デュラントはプロ入りから9年間を過ごしたサンダーで優勝できず、2016年夏に新天地を求めてウォリアーズの一員となった。だが、直前のシーズンでリーグ新記録の73勝をあげた超強豪に加わったことで、多くの反感も買うことに。アリナスはサンダーで優勝していれば、選手としてもっと評価されていたはずだと説く。
「もしKDがOKC(オクラホマシティ)で優勝して2度のファイナルMVPを獲ってたら、とっくに歴代トップ10の評価を受けていただろう。
しかし彼は完成されたチーム(ウォリアーズ)に加入した。もしチームのベストプレーヤーであり続けたら、どうだったか。レブロン・ジェームズはマイアミ(ヒート)でベストプレーヤーだったのは覚えているだろう」
今シーズンが終了した時、デュラントの評価はどうなっているのか。興味深いポイントのひとつと言えそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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