多くの選手がNBAで"タフガイ"を自称する。しかし、相手と軽く接触しただけで簡単にファウルが吹かれる現代のリーグにおいて、"真のタフガイ"と呼べる存在は、減少傾向にある。そんななか、元NBAプレーヤーのブレイク・グリフィンは、コート上で「絶対に関わりたくない相手」について言及した。
2010年代にロサンゼルス・クリッパーズの主力として活躍したグリフィンは、24年に引退し、今季から『Prime Video』のスタジオアナリストを務めている。36歳の元オールスターは、3月2日に出演したトークショー番組『Up & Adams Show with Kay Adams』で、現役時代に最も威圧的だった選手にジェームズ・ジョンソンの名前を挙げた。
「彼はブラジリアン柔術の黒帯なんだ。確か兄弟が9人くらいいて、みんな黒帯。両親も黒帯。だから長年、彼は"絶対にケンカしてはいけない男"だったよ」
"Bloodsport(武闘派)"の異名を持つジョンソンは、09年のドラフト1巡目16位でシカゴ・ブルズに指名されNBAデビュー。201cm・109kgのフォワードはその後、トロント・ラプターズ、マイアミ・ヒート、インディアナ・ペイサーズなど16年間で10チームを渡り歩き、平均7.4点、3.5リバウンド、2.0アシストをマークした。
ジョンソンの父ウィリーは、キックボクシングの名選手で自ら武術の流派を創設するほどの実力者だった。自身も幼少期から空手を中心とした格闘技経験があり、キックボクシングでは20戦無敗。18歳の時には総合格闘技の試合でも勝利し、元UFC世界王者のジョン・ジョーンズにも勝てると豪語したこともあった。
ただ、グリフィンによれば、コート外でのジョンソンはリーグ屈指の"いい人"だったという。両者は2021-22シーズンにブルックリン・ネッツでチームメイトとなり、グリフィンはその人柄をよく知ることになった。
「JJ(ジョンソン)のことは大好きだよ。あいつは最高にクールで、優しくて、落ち着いた人間なんだ。本当にケンカが強い人間は、いちいちそれを証明しようとしないものさ。でもジェームズ・ジョンソンは?長年、"関わっちゃいけない男"だったよ」
グリフィン以外にその"実力"を間近で見た1人が、ヒートのバム・アデバヨだ。ピックアップゲーム中、あるチームメイトがジョンソンを侮辱する言葉を口にし、その後ロッカールームで衝突に発展。アデバヨは止めに入ろうとしたが、ジョンソンに「ここは俺に任せろ」と言われ、手を引いたと23年にポッドキャスト番組『The OGs Show』で明かしている。
「あいつ(チームメイト)が"ビ×チ"って呼んだんだ。俺はJJを見て『やめとけ』って言った。でもJJは『バム、これは俺に任せろ』って言うんだ。
一番面白かったのは、JJがそいつをボコボコにした後、『大丈夫か?』と言って去ったことだよ。相手は泣いて鼻をすすってた。でも最後はハグして終わりさ。あの瞬間、"この人には絶対に手を出さない"って思ったね」
もっとも、ジョンソンは攻守のバランスが取れたオールラウンダーでもあった。ヒート在籍時の16-17シーズンには76試合で平均12.8点、4.9リバウンド、3.6アシスト、1.0スティール、1.1ブロックを残し、シックスマン賞の投票では5位に入っている。また、晩年は若手のメンター役を務め、昨季はペイサーズのファイナル進出に貢献した。
確かな実力と威圧感でスター選手たちからも一目置かれたジョンソン。決して派手な存在ではなかったが、その佇まいこそが"真のタフガイ"の証だったのかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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「彼はブラジリアン柔術の黒帯なんだ。確か兄弟が9人くらいいて、みんな黒帯。両親も黒帯。だから長年、彼は"絶対にケンカしてはいけない男"だったよ」
"Bloodsport(武闘派)"の異名を持つジョンソンは、09年のドラフト1巡目16位でシカゴ・ブルズに指名されNBAデビュー。201cm・109kgのフォワードはその後、トロント・ラプターズ、マイアミ・ヒート、インディアナ・ペイサーズなど16年間で10チームを渡り歩き、平均7.4点、3.5リバウンド、2.0アシストをマークした。
ジョンソンの父ウィリーは、キックボクシングの名選手で自ら武術の流派を創設するほどの実力者だった。自身も幼少期から空手を中心とした格闘技経験があり、キックボクシングでは20戦無敗。18歳の時には総合格闘技の試合でも勝利し、元UFC世界王者のジョン・ジョーンズにも勝てると豪語したこともあった。
ただ、グリフィンによれば、コート外でのジョンソンはリーグ屈指の"いい人"だったという。両者は2021-22シーズンにブルックリン・ネッツでチームメイトとなり、グリフィンはその人柄をよく知ることになった。
「JJ(ジョンソン)のことは大好きだよ。あいつは最高にクールで、優しくて、落ち着いた人間なんだ。本当にケンカが強い人間は、いちいちそれを証明しようとしないものさ。でもジェームズ・ジョンソンは?長年、"関わっちゃいけない男"だったよ」
グリフィン以外にその"実力"を間近で見た1人が、ヒートのバム・アデバヨだ。ピックアップゲーム中、あるチームメイトがジョンソンを侮辱する言葉を口にし、その後ロッカールームで衝突に発展。アデバヨは止めに入ろうとしたが、ジョンソンに「ここは俺に任せろ」と言われ、手を引いたと23年にポッドキャスト番組『The OGs Show』で明かしている。
「あいつ(チームメイト)が"ビ×チ"って呼んだんだ。俺はJJを見て『やめとけ』って言った。でもJJは『バム、これは俺に任せろ』って言うんだ。
一番面白かったのは、JJがそいつをボコボコにした後、『大丈夫か?』と言って去ったことだよ。相手は泣いて鼻をすすってた。でも最後はハグして終わりさ。あの瞬間、"この人には絶対に手を出さない"って思ったね」
もっとも、ジョンソンは攻守のバランスが取れたオールラウンダーでもあった。ヒート在籍時の16-17シーズンには76試合で平均12.8点、4.9リバウンド、3.6アシスト、1.0スティール、1.1ブロックを残し、シックスマン賞の投票では5位に入っている。また、晩年は若手のメンター役を務め、昨季はペイサーズのファイナル進出に貢献した。
確かな実力と威圧感でスター選手たちからも一目置かれたジョンソン。決して派手な存在ではなかったが、その佇まいこそが"真のタフガイ"の証だったのかもしれない。
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