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NBA

ハッスルプレーで連敗ストップに貢献した八村塁をエースのビールが絶賛!「あれはウィニングプレーだった」

秋山裕之

2020.03.08

八村はホークス戦の終盤、貴重なオフェンシブ・リバウンドを奪う。その後フリースロー2本を決めてウィザーズは連敗を2でストップした。(C)REUTERS/AFLO

八村はホークス戦の終盤、貴重なオフェンシブ・リバウンドを奪う。その後フリースロー2本を決めてウィザーズは連敗を2でストップした。(C)REUTERS/AFLO

 ワシントン・ウィザーズは、3月6日(日本時間7日、日付は以下同)にホームでアトランタ・ホークスを118-112で下して連敗を2でストップした。

「どうしても(勝利が)欲しい一戦で、僕らとしても簡単な試合を何回も落としてしまったので、この試合は絶対勝とうと思ってやりました」

 先発パワーフォワードとして活躍する八村塁が明かしたように、プレーオフ出場争いを繰り広げるウィザーズにとって、この日は“マスト・ウィン・ゲーム”だった。その試合を制したことは、チームにとって大きかった。

 オールスターガードのトレイ・ヤング不在とはいえ、ホークスを倒すことは簡単ではなかった。18点リードで迎えた第4クォーターに、ホークスはジョン・コリンズを中心に何度も4点差まで追い上げる猛攻でウィザーズを追いつめたからだ。

 試合を通して、ホークスはファーストブレイクによる得点で21-14、ペイントエリアの得点で56-38とウィザーズを圧倒。だがホークスは終盤へ差し掛かるにつれてターンオーバーを連発したこともあり、そこからの得点でウィザーズが28-8と大差をつけた。

 そして試合を決定づけたのは、4点リードで迎えた残り51.9秒に見せた八村のハッスルプレーだった。

「あれはウィニングプレーだった。相手は終盤にすごいランで点差を詰めてきた。あのプレーとフリースロー2本で勝利を決定づけた。大きなプレーだったよ。それまでジョン・コリンズにリバウンドでやられまくっていたが、ルイが身体をしっかり当てて、リバウンドをもぎ取ってくれたよ」
 
 ゲームハイの35得点とこの日も大暴れを見せたブラッドリー・ビールが試合後に口にしたように、八村が貴重なオフェンシブ・リバウンドを奪い、ファウルで獲得したフリースロー2本を成功させてリードを6点へと広げたことで、ウィザーズは接戦を制した。

 前半はフィールドゴール0%(0/1)の無得点に終わった八村は「『思い切ってやれ』『勝利のためにはお前が必要だ』と言われて、僕もチームのために頑張ろうと思ってやりました」と振り返ったように、後半だけで8リバウンドを奪う奮闘で勝利に貢献。

「長旅から帰ってきて、身体が鈍っていたのかは分からないが、ルイは諦めずに努力を続けてくれたよ。2つのレイアップがブロックされたが、そういうことを今学んでいるんだ。(そういう時は)すぐダンクするか、後半見せたようにフェイクをしてファウルを誘うこと。ただ最後は大事なリバウンドで貴重なポゼッションと14秒(ショットクロック)を手に入れてくれた。(最後の)フリースローも大きかった」とスコット・ブルックス・ヘッドコーチもルーキーの働きを称えていた。

 オールスター後、3勝目をあげてイースタン・カンファレンス9位につけるウィザーズだが、8位のオーランド・マジックとの差は4.5ゲーム。2年ぶりのプレーオフ進出の切符を掴むためには1試合も負けられない状況が続くだけに、八村の活躍がさらに重要になってくるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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