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NBA

「最初に好きになった、憧れの選手」八村が“憧れの相手”カーメロとのマッチアップで得たものは?

秋山裕之

2020.03.06

“憧れ”のカーメロ(左)の前で、八村(中央)は8試合連続となる2桁得点をマーク。(C)Getty Images

“憧れ”のカーメロ(左)の前で、八村(中央)は8試合連続となる2桁得点をマーク。(C)Getty Images

 3月4日(日本時間5日、日付は以下同)ワシントン・ウィザーズはポートランド・トレイルブレイザーズとの試合に104-125で大敗。ウエスタン・カンファレンスに所属するチームとのアウェー4連戦を、1勝3敗で終えた。

 この4試合でウィザーズが勝利したのは、リーグ最下位のゴールデンステイト・ウォリアーズのみ。ユタ・ジャズ、サクラメント・キングス、ブレイザーズには敗れることとなった。

 キングスとの試合では敗れはしたものの、第3クォーターに最大28点差を追いつく驚異的な反撃を披露。その一方で、ブレイザーズ戦では第2クォーター以降に突き放されてしまい、反撃のきっかけすら掴めず完敗を喫した。

「連戦で疲れも見えてきて、前半もあまり動いてなかったなと、自分たちでもわかりました。そのなかで、僕らも戦い切ったと思います」とブレイザーズ戦を振り返っていた八村塁。連戦というハードな状況で、トーマス・ブライアント、イアン・マヒンミの両ビッグマンと、ベテラン司令塔イシュ・スミスの欠場が大きく響いたことは間違いない。
 
 モリッツ・ヴァグナーとアンジェス・パセチニクスが前半からファウルトラブルに陥り、八村をセンター、ダービス・ベルターンスをパワーフォワードで長時間起用せざるを得なかった台所事情で、ウィザーズはリバウンド数で48-47、オフェンシブ・リバウンド数では18-7と大差をつけることができた。

 だが、数字通りにウィザーズがリバウンド面でブレイザーズを上回っていたかというと、そういうわけでもない。特にこの試合で24得点、16リバウンド、4ブロックをマークしたハッサン・ホワイトサイドがペイントエリアでカバーに入った時、ブラッドリー・ビールや八村、シャバズ・ネイピアー、ヴァグナーのショットがことごとくリムに弾かれており、数的優位になったためにオフェンシブ・リバウンドを拾うことができた、と表現するのが正しい。

 また、29得点を稼ぎ出したビールはこれで20試合連続25点以上となったものの、この日はフィールドゴール(FG)成功率34.5%(10/29)、3ポイント成功率44.4%(4/9)、フリースロー成功率83.3%(5/6)とシュート精度が今ひとつ。「すごく厄介な存在。それが彼の仕事なんだ」とビールが明かしたように、トレバー・アリーザの執拗なディフェンスに苦しんだ。
 
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