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ウィザーズの控えPGスミスがハムストリング負傷で離脱。ベテランの代役として期待されるのは…

秋山裕之

2020.03.08

セカンドユニットの切り込み隊長スミス(右)が不在の間、2年目のブラウンJr.(左)がいかに攻撃をクリエイトするかが鍵になりそうだ。(C)Getty Images

 八村塁の所属するワシントン・ウィザーズは、3月6日(日本時間7日、日付は以下同)、ホームで同地区のアトランタ・ホークスを下し、今季成績を23勝39敗とした。

 ウィザーズは今後、8日にマイアミ・ヒート、10日にニューヨーク・ニックスとのホーム2連戦が組まれているのだが、ベテランポイントガードのイシュ・スミス(ハムストリング負傷)が不在なのは気がかりだ。

「MRI検査を今日(6日)、受けた。しばらくの離脱になるだろう。来週に再検査をすることになると思う」とスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)が話していることから、ダービス・ベルターンスやトロイ・ブラウンJr.、モリッツ・ヴァグナーといったセカンドユニットの得点力がダウンする可能性がある。

 現在、先発ポイントガードは2月に加入したシャバズ・ネイピアーが務めているが、ショットが入っている状態なら貢献できているものの、不調な試合ではリングに近いエリアからショットを狙うべく、相手が密集する狭いエリアへ突っ込む傾向にある。

 一方のスミスはアウトサイドシュートを得意としていないものの、ドリブルからディフェンスを崩してパスをさばける貴重な選手だけに、実質的な司令塔不在の期間でウィザーズが勝利を重ねることができるかは不透明だ。
 
 ロースターにはブラウンJr.のほか、ジェローム・ロビンソンやアイザック・ボンガといったポイントガードをこなせる選手がいるものの、スミスの代役として最も期待したいのはブラウンJr.だろう。

「本来のポイントガード不在で戦う時間帯も出てくるだろう。その時間帯で、どのようにしてオフェンスを回すか、そしてディフェンスができるか。皆にチャンスがある。特にトロイ・ブラウンJr.にはボールを運んでもらって、判断していく機会があるだろう」とブルックスHCも期待を寄せている。

 スターターではビ―ルがプレーメークできるものの、セカンドユニットではブラウンJr.とロビンソンが試合を組み立てることになる。指揮官が「(オフボールやオンボール時に各選手が身体を使ってマッチアップ相手を出し抜くなどの)ボディムーブメント、あるいはボールムーブメントなどを駆使して相手ディフェンスとのズレを作らなければならない。そういう工夫が必要になってくるだろうね」と話したように、ヒート戦とニックス戦は、セカンドユニットのパフォーマンスが試合の行方に影響を及ぼしそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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