今夏、去就が注目されていたFA(フリーエージェント)の1人、ジョナサン・クミンガの新天地が、ミネソタ・ティンバーウルブズに決まった。『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、2年間で1300万ドル(2年目はプレーヤーオプション)と報じている。
今オフのウルブズは、ラメロ・ボールとジョシュ・グリーンと引き換えに、ナズ・リードをシャーロット・ホーネッツへ。さらにシカゴ・ブルズ、ブルックリン・ネッツとの3チーム間トレードでジュリアス・ランドルを放出。2人の主要ビッグマンがチームを離れることになった。
それにより急務となったパワーフォワードの補強で、白羽の矢が立ったのがクミンガだった。身長201cmとサイズは平均的ながら、フィジカルの強さと身体能力は折り紙つき。高校時代は全ポジションをこなす万能型で、相手のエース封じを命じられるなどディフェンス力も高い。
アンソニー・エドワーズとボールによる2020年ドラフト同期のガードコンビ、守備職人のジェイデン・マクダニエルズ、そして屋台骨のルディ・ゴベア。スターティング5の一角を担う存在として、クミンガは迎えられることになる。
クミンガにとっても、今季は正念場だ。
ゴールデンステイト・ウォリアーズでNBAデビューを果たした2021-22シーズン、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、「彼は未来のMVP級の器。10年前のヤニス(アデトクンボ)を思い起こさせる」と高く評価していた。
しかし、ステフィン・カリー主体の戦術や、ジミー・バトラー三世の加入でプレータイムは減少。今年2月にアトランタ・ホークスへトレードされ、平均12.3点、5.3リバウンド、2.1アシストとまずまずの数字を残した。
ただ、ホークスは2430万ドルという高額のチームオプションは行使せず、FAとなったのだった。
もっとも、彼の才能が錆びついていたわけではない。3ポイントの向上や状況判断、オフ・ザ・ボールの動きなど改善点はあるが、高い身体能力に爆発的な突破力、自らチャンスを作れるアタック力など、プラス要素も数多い。
そうした能力を存分に発揮して、自分の評価を上げてさらにステップアップすること。ウルブズを上回る金額を提示した球団もあったと報じられるなか、移籍を選んだのは来年のオフ、再び自分の価値を試したい心意気の表れとも取れる。
一方でウルブズは、クミンガ獲得でサラリーキャップ超過による制裁を受ける可能性があるため、誰かを手放して調整する必要があるのだ。
現在、放出候補に挙がっているのは、ポールとともにホーネッツから加入した25歳のシューティングガードのグリーン。
契約は残りあと1年で1460万ドル。3&D&としての実力はありつつも、サラリー面の調整役として迎え入れられた可能性は高い。
ともあれ、ルーキー時代に期待が大きかっただけにその後は伸び悩み感が否めなかったクミンガは、新天地でブレイクするかもしれない。
エースのエドワーズも「(ホークスには)いいウイングがたくさんいる。クミンガはいいね」とコメントしているから、プレーのイメージもすでに描いていそうだ。
2020年のドラ1&ドラ3コンビにブレイク候補のクミンガ。勢いのあるヤングガンズが揃ったウルブズは、新シーズンのウエスタン・カンファレンスを、一層面白くしてくれそうだ。
文●小川由紀子
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それにより急務となったパワーフォワードの補強で、白羽の矢が立ったのがクミンガだった。身長201cmとサイズは平均的ながら、フィジカルの強さと身体能力は折り紙つき。高校時代は全ポジションをこなす万能型で、相手のエース封じを命じられるなどディフェンス力も高い。
アンソニー・エドワーズとボールによる2020年ドラフト同期のガードコンビ、守備職人のジェイデン・マクダニエルズ、そして屋台骨のルディ・ゴベア。スターティング5の一角を担う存在として、クミンガは迎えられることになる。
クミンガにとっても、今季は正念場だ。
ゴールデンステイト・ウォリアーズでNBAデビューを果たした2021-22シーズン、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、「彼は未来のMVP級の器。10年前のヤニス(アデトクンボ)を思い起こさせる」と高く評価していた。
しかし、ステフィン・カリー主体の戦術や、ジミー・バトラー三世の加入でプレータイムは減少。今年2月にアトランタ・ホークスへトレードされ、平均12.3点、5.3リバウンド、2.1アシストとまずまずの数字を残した。
ただ、ホークスは2430万ドルという高額のチームオプションは行使せず、FAとなったのだった。
もっとも、彼の才能が錆びついていたわけではない。3ポイントの向上や状況判断、オフ・ザ・ボールの動きなど改善点はあるが、高い身体能力に爆発的な突破力、自らチャンスを作れるアタック力など、プラス要素も数多い。
そうした能力を存分に発揮して、自分の評価を上げてさらにステップアップすること。ウルブズを上回る金額を提示した球団もあったと報じられるなか、移籍を選んだのは来年のオフ、再び自分の価値を試したい心意気の表れとも取れる。
一方でウルブズは、クミンガ獲得でサラリーキャップ超過による制裁を受ける可能性があるため、誰かを手放して調整する必要があるのだ。
現在、放出候補に挙がっているのは、ポールとともにホーネッツから加入した25歳のシューティングガードのグリーン。
契約は残りあと1年で1460万ドル。3&D&としての実力はありつつも、サラリー面の調整役として迎え入れられた可能性は高い。
ともあれ、ルーキー時代に期待が大きかっただけにその後は伸び悩み感が否めなかったクミンガは、新天地でブレイクするかもしれない。
エースのエドワーズも「(ホークスには)いいウイングがたくさんいる。クミンガはいいね」とコメントしているから、プレーのイメージもすでに描いていそうだ。
2020年のドラ1&ドラ3コンビにブレイク候補のクミンガ。勢いのあるヤングガンズが揃ったウルブズは、新シーズンのウエスタン・カンファレンスを、一層面白くしてくれそうだ。
文●小川由紀子
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