昨季のマイアミ・ヒートは、イースタン・カンファレンス10位の43勝39敗(勝率52.4%)でレギュラーシーズンを終了。2シーズンぶりの勝ち越しとなったが、プレーイン・トーナメントで9位のシャーロット・ホーネッツに敗れ、プレーオフ連続出場は6シーズンで途切れた。
この結果を受け、今夏にチームは大きく動いた。主力のタイラー・ヒーローやハイメ・ハケスJr.、ケレル・ウェアらをミルウォーキー・バックスへ放出し、ヤニス・アデトクンボとボビー・ポーティスを獲得。
さらにFA(フリーエージェント)戦線では、得点力が売りのティム・ハーダウェイJr.、センターのニック・リチャーズ、4度の優勝経験を持つピュアシューターのクレイ・トンプソンと契約し、ロスターを固めていった。
ヒートと言えば、常に勝利を求めるパット・ライリー球団社長のカリスマ性、窮地に立たされても屈することなく戦い続ける“ヒート・カルチャー”が有名だが、今夏の大型補強にはバム・アデバヨも貢献していたという。
現地時間9月30日(日本時間10月1日)に公開された『The Dan Le Batard Show』のシーズンプレビュー回で、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)はこう語っていた。
「我々が獲得した選手たちにとって、チームのカルチャーは大きな魅力だったが、それと同じくらい強力なセールスポイント、勧誘の決め手になったのがバム・アデバヨだったんだ。しかも、彼が自ら電話をかけて選手たちを勧誘したってわけじゃない。
彼がリーグ全体からものすごくリスペクトされていることが重要だったんだ。誰もが彼のことを勝者、正しいことをこなす人物、最高のチームメイト、そして最高レベルで勝利にインパクトを与えることができる選手だと見なしている」
アデバヨは2017年のプロ入りからヒート一筋でプレー。9年目の昨季は、73試合の出場で平均20.1点、10.0リバウンド、3.2アシスト、1.2スティールを残し、オールディフェンシブ2ndチームに選出された。
平均20点超えは3シーズンぶりで、3ポイント試投数は前のシーズンから約2倍へ増加。さらに3月10日のワシントン・ウィザーズ戦では、NBA歴代2位の83得点を叩き出した。
攻守両面でオールラウンドなプレーができるだけに、優勝にはこの男の活躍が不可欠。指揮官の眼には、アデバヨの存在が、多くの選手たちを引き寄せたと映っているようだ。
「ヤニス、ボビー、クレイにティム・ハーダウェイ…。彼らは皆、バムの存在に惹きつけられた。多くの選手が、かつてのドゥエイン(ウェイド)に対して抱いたのと同じような影響力をバムにも感じていたんだ。『あそこに行けば、勝利につながる』と、誰もがそう考えたのさ。
人々はバムをそういう存在として見ていたんだと私は見ている。彼ら全員がキャリアの大きな転換点を迎えていた。もしバムのような存在がいなかったら、その決断は違ったものになっていたかもしれない」
アデバヨはNBAで存在感を放ちつつ、アメリカ代表でも2大会連続でオリンピックに出場し、ふたつの金メダルを獲得している。
派手なダンクや華麗なアシストで魅せるタイプではないが、いつしかリーグ全体からのリスペクトを集める存在となっていたアデバヨ。今夏の大型補強の裏側で、その存在が新戦力を引き寄せる力になっていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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この結果を受け、今夏にチームは大きく動いた。主力のタイラー・ヒーローやハイメ・ハケスJr.、ケレル・ウェアらをミルウォーキー・バックスへ放出し、ヤニス・アデトクンボとボビー・ポーティスを獲得。
さらにFA(フリーエージェント)戦線では、得点力が売りのティム・ハーダウェイJr.、センターのニック・リチャーズ、4度の優勝経験を持つピュアシューターのクレイ・トンプソンと契約し、ロスターを固めていった。
ヒートと言えば、常に勝利を求めるパット・ライリー球団社長のカリスマ性、窮地に立たされても屈することなく戦い続ける“ヒート・カルチャー”が有名だが、今夏の大型補強にはバム・アデバヨも貢献していたという。
現地時間9月30日(日本時間10月1日)に公開された『The Dan Le Batard Show』のシーズンプレビュー回で、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)はこう語っていた。
「我々が獲得した選手たちにとって、チームのカルチャーは大きな魅力だったが、それと同じくらい強力なセールスポイント、勧誘の決め手になったのがバム・アデバヨだったんだ。しかも、彼が自ら電話をかけて選手たちを勧誘したってわけじゃない。
彼がリーグ全体からものすごくリスペクトされていることが重要だったんだ。誰もが彼のことを勝者、正しいことをこなす人物、最高のチームメイト、そして最高レベルで勝利にインパクトを与えることができる選手だと見なしている」
アデバヨは2017年のプロ入りからヒート一筋でプレー。9年目の昨季は、73試合の出場で平均20.1点、10.0リバウンド、3.2アシスト、1.2スティールを残し、オールディフェンシブ2ndチームに選出された。
平均20点超えは3シーズンぶりで、3ポイント試投数は前のシーズンから約2倍へ増加。さらに3月10日のワシントン・ウィザーズ戦では、NBA歴代2位の83得点を叩き出した。
攻守両面でオールラウンドなプレーができるだけに、優勝にはこの男の活躍が不可欠。指揮官の眼には、アデバヨの存在が、多くの選手たちを引き寄せたと映っているようだ。
「ヤニス、ボビー、クレイにティム・ハーダウェイ…。彼らは皆、バムの存在に惹きつけられた。多くの選手が、かつてのドゥエイン(ウェイド)に対して抱いたのと同じような影響力をバムにも感じていたんだ。『あそこに行けば、勝利につながる』と、誰もがそう考えたのさ。
人々はバムをそういう存在として見ていたんだと私は見ている。彼ら全員がキャリアの大きな転換点を迎えていた。もしバムのような存在がいなかったら、その決断は違ったものになっていたかもしれない」
アデバヨはNBAで存在感を放ちつつ、アメリカ代表でも2大会連続でオリンピックに出場し、ふたつの金メダルを獲得している。
派手なダンクや華麗なアシストで魅せるタイプではないが、いつしかリーグ全体からのリスペクトを集める存在となっていたアデバヨ。今夏の大型補強の裏側で、その存在が新戦力を引き寄せる力になっていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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