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八村が参戦する『NBA 2K プレーヤーズ トーナメント』は明日開幕!ウィザーズのeスポーツ担当が語る“今こそ発揮できる”ゲームの役割

秋山裕之

2020.04.03

NBAは現地4月3日に現役選手による『NBA 2K』のトーナメントを開催。八村もウィザーズの代表として参戦する。(C)Getty Images

 3月11日(日本時間12日、日付は以下同)、NBAは新型コロナウイルスの影響により、翌12日からレギュラーシーズンを中断することを発表。この前代未聞の事態を受け、選手たちは自宅でトレーニングや趣味に時間を割きつつ、家族と時間をともにするという状況が続いている。

 そんななか、ワシントン・ウィザーズは新たな試みを打ち出している。当初予定されていたレギュラーシーズンの残り試合を人気ゲーム『NBA 2K』でシミュレートし、『NBC Sports Washington』が放送。それも、実況や解説をつけて行なうという本格的なものだ。

 昨年のドラフト1巡目9位で八村塁を指名したウィザーズは、今季開幕前に日本語版の公式サイトを開設。日本語版の公式ツイッターアカウントには八村のインタビューをはじめ、選手たちやスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)らの映像を投稿し、英語音声であれば日本語字幕、八村への日本語インタビューの際には英語字幕をつけるという日米の視聴者向けの工夫を凝らしていた。そして今回挑戦している『NBA 2K』によるシミュレートも、SNS上で大きなインパクトを放っている。
 
 4月2日には、ウィザーズの日本語版公式サイトにeスポーツのディレクターを務めるアンドリュー・マクニール氏のインタビューが掲載された。

 マクニール氏は子どもの頃について「ビデオゲームをしなかった時期などありませんね。1986年に父がセガ・マスターシステムを買ってきて、私の記憶にある限り、家にはいつもビデオゲームがありました。テキサスの暑さから逃れる必要がある時は家の中でビデオゲームをしていました。学年が上がるにつれてバスケットボールをより高いレベルでプレーするようになりました。その中で練習や試合の合間を埋めるのにゲームはぴったりでした」と振り返ると、eスポーツについてこう続けた。

「eスポーツをキャリアとして本格的に捉えるようになったのは2014年か2015年になってからです。モニュメンタル(モニュメンタルスポーツ&エンターテインメント)のような伝統的なスポーツ界の組織や人々が、eスポーツに多額の投資を始めたのはこの頃です。そしてNBAが『2Kリーグ』の創設を発表した時に『これはイケている。バスケットボールとゲームだ。2つとも大好きなものじゃないか!』と思いました。それからは、『2Kリーグ』に関わることが自分のキャリアの次の必然的なステップだと考えるようになりました」と、テキサス州オースティンの『South by Southwest(サウス・バイ・サウスウエスト/SXSW)』ゲーム部門の責任者を経て、昨夏にモニュメンタルへ加入したという。
 
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