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「これからが楽しみ」「すごい潜在能力だ」ウィザーズGMとエースのビールが八村塁を絶賛!今後の課題についても言及

秋山裕之

2020.04.11

今季の八村は平均13.4点をあげているが、3ポイント成功率は23.6%に沈んでいる。これを3割台後半まで上げられれば、得点はさらに伸びるはずだ。(C)REUTERS/AFLO

 4月9日(日本時間10日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)がツイッターのライブインタビューへ出演。ウィザーズのアナウンサーを務めるデイヴ・ジョンソンから「八村塁選手について質問が届いています。ここまでファンの期待以上の活躍ができていると思いますが、GMの目から見ていかがですか?」という問いかけに、シェパードGMはこう答えていた。

「初めから私はとても期待していた。競争意識が高いからね。でも期待以上の活躍をしている。開幕からスターターだったし、すんなりとフィットして結果を出してくれた。チームメートたちも彼と一緒にプレーするのが大好きなんだ。ケガは非常に残念ではあったが、復帰早々にケガをする前のような活躍をしてくれた。本当にこれからが楽しみだ」

 今季のウィザーズは、司令塔のジョン・ウォールがアキレス腱の部分断裂により全休という中、ブラッドリー・ビールが平均30.5点を記録するだけでなく、アシストでもチームトップの6.1本と、スコアリングとプレーメークを兼任。

 エースガード不在のチームで、八村は1試合平均29.7分の出場で13.4点、6.0リバウンド、1.7アシストをマーク。鼠径部の負傷により12月中旬から約1か月半戦列を離れたが、出場した全41試合で先発パワーフォワードを務めており、平均出場時間とリバウンドでチーム2位、得点で3位と、主力として活躍した。
 
 だがシェパードGMは、ウォールがラインナップに復帰する来季以降を見据えて、このように話していた。

「ルイだけでなく、ビッグマン全員がもっとマルチな選手になってほしい。複数のポジションをガードすること、異なるポジションを務める時にもプレーの質が落ちないこと。ルイにはボールハンドリングを向上してもらって、ウイングをもっとできるようになってほしいし、引き続き4番(パワーフォワード)もやってほしいね。今季は5番(センター)を務めることもあった。

 チームがマルチになればなるほど、いろいろと有利なマッチアップができるようになる。NBAのスタイルはどんどん進化しているが、今後ルイにはハンドリングを向上してもらいたい。それにペリメーターにおけるプレーを向上と3ポイントをより確実に決められるようになること。フロアにビールのようなシューター、そして(ダービス)ベルターンス、さらに3ポイントが打てるようになったルイとトーマス・ブライアント。ここにジョン・ウォールが加わったら、相手にとってどれだけ厄介なことか。相手ディフェンスに相当な圧力をかけることになるだろうね」