4月19日(日本時間20日)。ワシントン・ウィザーズは公式ツイッターアカウントから八村塁の映像とともにメッセージを発信した。
「ジョーダンのドキュメンタリーの配信が始まります。とても楽しみにしています。素晴らしい作品になると思います。彼のライフスタイル、そしてすべてを乗り越えた日々を見るのは興味深いです。バスケをプレーしてきた僕にとって、彼はロールモデル。ジョーダンブランドももちろん大好きで、契約できたことは自分にとって大きな意味を持ちます。僕にとっては神様のような存在です」
この日は『ESPN』による1997-98シーズンのシカゴ・ブルズを追跡したドキュメンタリー・シリーズ『ザ・ラストダンス』の公開初日。ここ日本でも日本時間20日から「Netflix Japan」で配信開始となった。
昨年のドラフト1巡目9位でウィザーズから指名された八村は、日本人として初となるジョーダンブランドの契約選手となり、試合では最新作「エア ジョーダン 34」のPE(プレーヤー・エクスクルーシブ)モデル、オフコートではお気に入りの「エア ジョーダン 3」など複数のモデルを履きこなしている。
もっとも、八村はリアルタイムでブルズ王朝を見ていない。“ラストダンス”の期間中となる、1998年2月8日に生まれたからだ。そのため、98年のNBAファイナル第6戦(対ユタ・ジャズ)でマイケル・ジョーダンが“ラストショット”でブルズを2度目の3連覇へと導き、美しいフォロースルーを見せたシーン、そして世界中が歓喜に沸いた瞬間、八村は生後約4か月だった。
とはいえ、今の時代はYouTubeや数々のハイライト集で、ジョーダンがコート内外で残してきた偉業の数々を見ることができる。優雅な空中遊泳から繰り出す華やかかつ強烈なダンクの数々、基本に忠実なフォームから放たれる美しいフェイダウェイジャンパー、そしてバスケットへの情熱を前面に押し出し、どんな相手であろうと打ち負かす恐ろしいまでの闘争心などを映像で見ることができるのは貴重だ。
だがこの『ザ・ラストダンス』では、当時のジョーダンを筆頭にブルズの1シーズンを通した舞台裏を見ることができるのだから、これだけの注目を集めているのである。20年以上の月日が経過しようとも、ジョーダンがバスケットボール界に残したレガシーは決して色あせることはない。
先日、ウィザーズのグローバル ポッドキャストに出演したスコット・ブルックス・ヘッドコーチが「ルイに対する私のビジョンは、彼が今後マルチさを活かしてどのポジションもこなす、ガードできるような選手になってほしい」と話していたとおり、八村のNBAキャリアはまだ始まったばかり。
今後も八村が選手として成長を続けていき、いつの日かウィザーズにチャンピオンシップをもたらす選手になることができるのか。“神様のような存在”であるジョーダンのレガシーは、八村にも大きな刺激を与えることとなるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【八村塁PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!1年目からNBAで活躍するルーキーの厳選ショット!
「ジョーダンのドキュメンタリーの配信が始まります。とても楽しみにしています。素晴らしい作品になると思います。彼のライフスタイル、そしてすべてを乗り越えた日々を見るのは興味深いです。バスケをプレーしてきた僕にとって、彼はロールモデル。ジョーダンブランドももちろん大好きで、契約できたことは自分にとって大きな意味を持ちます。僕にとっては神様のような存在です」
この日は『ESPN』による1997-98シーズンのシカゴ・ブルズを追跡したドキュメンタリー・シリーズ『ザ・ラストダンス』の公開初日。ここ日本でも日本時間20日から「Netflix Japan」で配信開始となった。
昨年のドラフト1巡目9位でウィザーズから指名された八村は、日本人として初となるジョーダンブランドの契約選手となり、試合では最新作「エア ジョーダン 34」のPE(プレーヤー・エクスクルーシブ)モデル、オフコートではお気に入りの「エア ジョーダン 3」など複数のモデルを履きこなしている。
もっとも、八村はリアルタイムでブルズ王朝を見ていない。“ラストダンス”の期間中となる、1998年2月8日に生まれたからだ。そのため、98年のNBAファイナル第6戦(対ユタ・ジャズ)でマイケル・ジョーダンが“ラストショット”でブルズを2度目の3連覇へと導き、美しいフォロースルーを見せたシーン、そして世界中が歓喜に沸いた瞬間、八村は生後約4か月だった。
とはいえ、今の時代はYouTubeや数々のハイライト集で、ジョーダンがコート内外で残してきた偉業の数々を見ることができる。優雅な空中遊泳から繰り出す華やかかつ強烈なダンクの数々、基本に忠実なフォームから放たれる美しいフェイダウェイジャンパー、そしてバスケットへの情熱を前面に押し出し、どんな相手であろうと打ち負かす恐ろしいまでの闘争心などを映像で見ることができるのは貴重だ。
だがこの『ザ・ラストダンス』では、当時のジョーダンを筆頭にブルズの1シーズンを通した舞台裏を見ることができるのだから、これだけの注目を集めているのである。20年以上の月日が経過しようとも、ジョーダンがバスケットボール界に残したレガシーは決して色あせることはない。
先日、ウィザーズのグローバル ポッドキャストに出演したスコット・ブルックス・ヘッドコーチが「ルイに対する私のビジョンは、彼が今後マルチさを活かしてどのポジションもこなす、ガードできるような選手になってほしい」と話していたとおり、八村のNBAキャリアはまだ始まったばかり。
今後も八村が選手として成長を続けていき、いつの日かウィザーズにチャンピオンシップをもたらす選手になることができるのか。“神様のような存在”であるジョーダンのレガシーは、八村にも大きな刺激を与えることとなるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【八村塁PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!1年目からNBAで活躍するルーキーの厳選ショット!