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NBA

八村塁の将来的なベストポジションはSF?球団OBのクリス・ウェバーも挑戦を後押し

北舘洋一郎

2020.06.23

1年目としては申し分のない活躍を見せる八村。今後はポジションの枠にとらわれない活躍が期待される。(C)Getty Images

1年目としては申し分のない活躍を見せる八村。今後はポジションの枠にとらわれない活躍が期待される。(C)Getty Images

 平均13.4点、6.0リバウンドーー。NBA2019-20シーズン、八村塁がここまでの41試合に出場して残したスタッツは、ルーキーとしてAクラス評価に値する。

 とは言え、ルーキーの中にも上には上がいて、ドラフト全体1位のザイオン・ウィリアムソンは19試合しか出場していないが平均23.6点、6.8リバウンド。もう1人の新人王候補、ジャ・モラントは59試合の出場で平均17.6点、3.5リバウンド、6.9アシストを記録している。しかし、何ら焦る必要はない。

「NBA入りしてから3シーズンくらいまでは人一倍の努力をして多くのことを吸収し、腕を磨く重要な時期だ」。NBA史上最多11回の優勝を誇る名将フィル・ジャクソンは、かつてこのように言っていた。すでに、身体能力、サイズといったNBA規格の肉体を持った選手なら、なおさら結果を急ぐ必要はないと。

 さらにジャクソンはこうも言っていた。

「NBAのコーチが将来芽が出そうな若手選手によくやるのが、NBAのトップレベルの試合がどういうものかを学ばせるために、相手チームのエースにマッチアップさせることだ」
 
 八村も今季は数試合ではあるが、レブロン・ジェームスやカワイ・レナードらとのマッチアップを経験した。近い将来には彼らリーグトップクラスの選手と対等にマッチアップできるようになることを、ウィザーズは期待しているはずだ。

「昔と違ってフィジカルの強さよりも、オールコートでの機動力が重要視されるようになって、NBA入りしてくる選手の多くは高さはあるが身体の幅がない選手が多くなってきた。その中でも八村の身体の幅とフィジカルの強さはすでに評価されるレベルにある」とは、球団OBで5度のオールスター選出を誇るビッグマン、クリス・ウエバーの談だ。

 八村はウィザーズのローテーションを担う上でパワーフォワードで起用されることが多い。しかし、強靭な体躯とフルコートを走れるフットワークを考えればスモールフォワードでの起用というのも今後は十分考えられる。

 そのためにはまだボールハンドリングとロングレンジのシュートスキルの向上が必要ではあるが、将来的にはアウトサイドポジションからオフェンスの展開に加わることで、さらなるオールラウンダー化が期待できるだろう。
 

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