NBA

ジョコビッチと濃厚接触していたヨキッチの新型コロナ感染が発覚。リーグ再開に暗雲か?

ダンクシュート編集部

2020.06.24

母国セルビアに帰国していたヨキッチは、大規模イベントに参加し感染するという悪手を打ってしまった。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの影響により約4か月の中断を経て、ようやく7月30日(日本時間31日、日付は以下同)のレギュラーシーズン再開が決定したNBA。しかしここにきて、複数の新たな感染者が発覚した。

『ESPN』の報道によると、そのうちの1人はデンバー・ナゲッツのオールスターセンター、ニコラ・ヨキッチとのこと。各球団が一斉に新型コロナウイルスの検査を実施した結果、今季のMVP候補にも挙げられている25歳のビッグマンに陽性反応が出てしまったのだ。

 ヨキッチは故郷セルビアに帰国していたのだが、そこでテニス界のスーパースター、ノバク・ジョコビッチが6月13、14日に開催したベオグラードでのテニスツアーを観戦。その大会は約4000人の観客を集めたものの、来場者の大半がマスクを着用しておらず、さらに客席の間を空けることなく密集して座り、選手たちも試合後の握手やハグ、そして大会後は閉鎖空間でパーティーを行なうなど感染リスクを顧みない行動が目立ち、一部から非難を浴びていた。
 
 その結果、主催者のジョコビッチを含む複数の大会関係者に陽性反応が出たことが判明。ジョコビッチと笑顔でハグする様子や、2人で隣り合って試合を観戦する姿を写真に撮られていたヨキッチの感染を心配する声が上がっていたが、その不安が的中してしまったようだ。

 不幸中の幸いか、感染が発覚したものの症状はなく、24時間以内に2度の陰性反応を示す必要はあるものの、それがクリアできれば1週間後の渡米が許可されている。7月9日から行なわれる予定のトレーニングキャンプ、そしてシーズン再開には間に合う見込みだ。

 ただ、リーグ再開に向けて幸先の悪い動き出しになったのも事実。ヨキッチ以外にもフェニックス・サンズの2選手、そのほかウエスタン・カンファレンス所属チームの4選手にも陽性反応が出ており、予断を許さない状況が続いている。人種差別騒動によりプレーを望まない選手が続出していることをはじめ、解決すべき問題はまだまだ山積みだ。このヨキッチの軽率な行動が、シーズン再開に悪影響を及ぼす一因とならないことを願いたい。

構成●ダンクシュート編集部

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