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NBA

カリーの“長距離砲”を育んだのはカーターだった?Twitterライブで明かされた「20年前の秘話」

秋山裕之

2020.07.09

先日、正式に現役引退を表明したカーター。キャリア初期に交流した当時11歳のカリーとの思い出を語った。(C)Getty Images

先日、正式に現役引退を表明したカーター。キャリア初期に交流した当時11歳のカリーとの思い出を語った。(C)Getty Images

 7月7日(日本時間8日、日付は以下同)、現役引退を発表したヴィンス・カーターが『Turner Sports』のアーニー・ジョンソンとのTwitterライブに登場。キャリア最初の約6シーズンを過ごしたトロント・ラプターズ時代について振り返った。

 当時のカーターはパワーとスピード、破壊力を兼備した超絶ダンクを叩き込んでファンを沸かせただけでなく、日々の練習によって磨き上げた3ポイント、豪快極まりないブロックショットなど、攻守両面でラプターズの大エースとしてチームを牽引していた。

 そんなカーター率いるラプターズに、1999-2000シーズンから1人のシャープシューターが加わった。それが現代NBA屈指の人気と実力を誇るステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の父、デル・カリーだった。

 デルはホーネッツ在籍時の93-94シーズンに平均16.3点、3.2リバウンド、2.7アシスト、3ポイント成功率40.2%をマークして最優秀シックスマン賞に輝いたスコアラー。ミルウォーキー・バックスでプレーした98-99シーズンには、リーグトップの3ポイント成功率47.6%という実績を引っ提げてラプターズへ加入した。
 
 ラプターズでプレーした現役最後の3シーズン、デルはロールプレーヤーとして平均15.1分、6.7点、3ポイント成功率39.0%を記録。プレーオフでは平均14.3分、5.9点ながら、3ポイントは44.4%と自慢の長距離砲は健在だった。01年のプレーオフ、イースタン・カンファレンス準決勝の初戦では、アレン・アイバーソン率いるフィラデルフィア・76ers相手にベンチから4本の3ポイントを含む20得点を奪い、カーター(35得点)に次ぐ伏兵として勝利に大きく貢献した。

 カーターにとっては頼れる先輩だったわけだが、彼が前述のTwitterライブで明かしたのは、父デルといつも一緒にいた息子ステフのことだった。「彼は毎日いたんだ」と切り出し、カーターは当時の思い出を語った。

「(ステフは)ボールを持って、サイドラインにいたんだ。セス(ステフの弟/現ダラス・マーベリックス)も一緒にいたね。あの2人はしょっちゅうジムで練習する連中で、バスケットが大好きなんだ。私はそこでゲームへの感謝と熱意を彼らから見ることができたよ。2人揃っていつもシュートの練習をしていて、ステフはすでに良いフォロースルーを見せていた。特にステフはもうNBA選手になる運命なんだと思ったね。何しろ独力で練習に没頭していたんだ。もちろん、彼らの父親がかなり優秀なシューターだったから、2人の息子がNBA入りするだろうと予想はついた。ホームゲームの前にはいつも、ワークアウトを終えたらステフと1対1をしていたものさ」
 

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