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NBA

ヴィンス・カーターが正式に引退を発表。90年代デビュー選手最後の1人、NBA史上最長22年の現役生活に別れ

ダンクシュート編集部

2020.06.26

2000年のダンクコンテストをはじめ、数々の伝説を残したカーター。22年の現役生活に別れを告げた。(C)Getty Images

2000年のダンクコンテストをはじめ、数々の伝説を残したカーター。22年の現役生活に別れを告げた。(C)Getty Images

 また1人、NBAを代表するレジェンドがコートを去ることになった。6月25日、アトランタ・ホークスのヴィンス・カーターがThe Ringerのポッドキャスト『Winning It With Vince Carter』に出演し、現役引退を表明。NBA史上最長となる22年の現役生活に終止符を打つことを発表した。

 カーターは同番組で「正式にバスケットボールをプレーすることを終わりにする」とコメント。NBAは7月30日から22チーム限定でシーズンが再開されるが、所属するホークスはそこには含まれず、一足先にシーズンを終えていた。現役最終戦となったのは、新型コロナウイルスにより中断する直前、3月11日のニューヨーク・ニックス戦。この試合でカーターは残り13秒に現役最後の得点となる3ポイントシュートを決めており、そのラストショットが引退の決断を後押ししたと語った。「ラストショットを決めたことが状況を助けてくれた。あれがなかったら、少し違っていたかもしれない。引っかかるものがあっただろうね」
 
 ノースカロライナ大から1998年のドラフト1巡目5位でゴールデンステイト・ウォリアーズに指名されたカーターは、直後のトレードで移籍したトロント・ラプターズでデビュー。平均18.3点をあげて新人王に輝くと、類いまれな跳躍力から繰り出す華麗なダンクの数々ですぐにファンのハートを掴んだ。

 キャリア2年目、2000年のオールスターのスラムダンク・コンテストでは驚愕のダンクを次々と繰り出して優勝。同年オフのシドニー五輪では有名な“人間超えダンク”を披露するなど、アメリカ代表の中心選手として金メダル獲得に貢献した。

 2004年にラプターズを退団後は、ニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ、オーランド・マジック、フェニックス・サンズ、ダラス・マーベリックス、メンフィス・グリズリーズ、サクラメント・キングス、ホークスでプレー。オールスターには00~07年にかけて8年連続で選出。キャリアを重ねる過程でシューティングにも磨きをかけ、通算3ポイント成功数は歴代6位の2290本を積み上げた。

 通算出場試合数(1541)歴代3位、得点(2万5728)は同19位。リーグ歴代最長となる22シーズン目の今季は60試合に出場し、平均5.0点をあげたほか、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の4つのディケイド(10年間)をプレーした史上初の選手に。数々の金字塔を打ち立て、最後までファンに愛されながらコートをあとにする。

構成●ダンクシュート編集部

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