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八村不在も今季最終戦を勝利で飾ったウィザーズ。指揮官は「選手たちを誇りに思う」

秋山裕之

2020.08.14

ウィザーズは今季最終戦でセルティックスに勝利。センターのブライアント(右)が攻守で奮闘した。(C)Getty Images

 8月13日(日本時間14日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはボストン・セルティックスとのシーディングゲーム最終戦に臨み、96-90で再開後初の勝利を飾って、第二幕ならびに今シーズンの全日程を終えた。

 すでにプレーオフの道が絶たれていたウィザーズは、シーディングゲーム7試合で平均14.4点、6.6リバウンド、2.4アシストを記録していた八村塁が右大腿四頭筋の痛みによりこの試合を欠場。

 一方、イースタン・カンファレンス3位でプレーオフ出場を決めているセルティックスはジェイレン・ブラウン、ゴードン・ヘイワード、マーカス・スマートが休養のため欠場。故障を抱えるジェイソン・テイタム、ダニエル・タイス、ケンバ・ウォーカーもベンチ外と、主要メンバーをごっそり欠いてプレーオフ前最後の試合に臨んだ。

 試合は残り7分で同点と接戦となったものの、終盤に突き放したウィザーズに軍配。3月10日(対ニューヨーク・ニックス)以来、およそ5か月ぶりの勝利を手にした。
 
「勝てて気持ちいいね。(シーディングゲームでは)期待には応えられなかったけど、シーズンを勝利で締めくくることができて良かったよ」。ゲームハイの26得点に9リバウンド、4スティール、2ブロックの大暴れを見せたトーマス・ブライアントは試合後に喜びを語った。ウィザーズはほかにもトロイ・ブラウンJr.が17得点、8リバウンド、3スティール、イシュ・スミスが11得点、8アシスト、ジェローム・ロビンソンが10得点を記録。八村の代役を務めたゴンザガ大の先輩、ジョナサン・ウィリアムズは7本のオフェンシブ・リバウンドを含むゲームハイの16リバウンドの奮闘を見せた。

 シーズン戦績25勝47敗(勝率34.7%)、シーディングゲームを1勝7敗で終えたチームについて、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は満足感を滲ませた。

「オーランドでとてもいい経験ができた。多くの部分で成長したし、選手たちはより一丸となることができたから、収穫はたくさんあった。勝ちたい試合に勝てなかったが、今日勝つことができ、選手たちを誇りに思う。長年このリーグにいるが、プレーオフ進出の可能性がなくなった時や相手の主力が抜けている時、チームが緩んでしまうことがある。でも今日は選手たちがエナジーたっぷりに戦った。要所で大きなプレーもあった。チームはここ2か月でしっかりと成長できたから満足している。次のステップが楽しみだ」

 今季の戦いを終えたウィザーズは、試合後すぐにバブル(隔離地域)を離脱し、ホームのワシントンDCに帰還する見込み。他の敗退チームと同様に、オフシーズンを迎える。

文●秋山裕之(フリーライター)

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【動画】ウィザーズが再開後初勝利!セルティックス戦ハイライト