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NBA

「エナジーを持ち込んでくれた」ウエストブルックが復帰したロケッツがサンダーに快勝し、1回戦突破に王手!

秋山裕之

2020.08.30

ロケッツの一員としてプレーオフデビューを飾ったウエストブルック。得点は7点に終わったが、約4年ぶりにターンオーバーをゼロに抑えた。(C)Getty Images

ロケッツの一員としてプレーオフデビューを飾ったウエストブルック。得点は7点に終わったが、約4年ぶりにターンオーバーをゼロに抑えた。(C)Getty Images

 8月29日(日本時間30日、日付は以下同)。NBAのプレーオフが4日ぶりに再開され、ウエスタン・カンファレンス4位のヒューストン・ロケッツと同5位のオクラホマシティ・サンダーによるファーストラウンド第5戦は、ロケッツが114-80で快勝した。

「彼がエナジーを持ち込んでくれた。彼は俺たちが失っていた興奮をもたらしてくれたんだ。やっぱり俺たちには彼が必要だ」

 この試合でゲームハイの31得点に5アシストをマークしたロケッツのジェームズ・ハーデンが語った“彼”とは、相棒のラッセル・ウエストブルックのこと。31歳の司令塔は右足大腿四頭筋の肉離れで第4戦まで欠場していたが、この試合でロケッツの一員としてついにプレーオフデビューを飾った。

 ウエストブルックは昨季まで11シーズン在籍した古巣相手に約24分の出場で計7得点に6リバウンド、7アシスト、1スティールを記録した。

「最初の4戦、我々は彼がいなくて寂しかったよ。そして今、このチームは彼を手にした。我々には何ができるか、楽しみに見ていこうじゃないか。(ブランクの影響で)少しさびついてはいたが、チームを活気づけてくれたよ」

 試合後マイク・ダントーニ・ヘッドコーチが語ったように、ウエストブルックはプレータイムこそ短かったものの、持ち前の積極果敢でハードなプレーでロケッツを攻守両面で活性化。
 
 そしてウエストブルックは約4年ぶりにターンオーバーゼロで試合を終えた。『Elias Sports Bureau』によると、1977-78シーズンにターンオーバーがカウントされて以降、ウエストブルックはレギュラーシーズンとプレーオフを含めて最多の338試合連続で1本以上を犯していたが、この日をもって不名誉な記録からも解放された。

 ロケッツではハーデン、ウエストブルックのほかにロバート・コビントンが22得点、7リバウンド、3スティール、エリック・ゴードンが20得点、ジェフ・グリーンが9得点、10リバウンドをあげた。

 31日に行なわれるシリーズ第6戦に向けて気がかりなのは、名脇役のPJ・タッカーの処分だろう。35歳のベテランは第3クォーター残り6分51秒にデニス・シュルーダーとスクリーンの際に衝突し、背後からシュルーダーにヘッドバットを見舞い。このプレーで両者は退場となったが、リーグから出場停止を課される可能性もある。

 一方、敗れたサンダーでは、シュルーダーがチームトップの19得点、クリス・ポールが16得点、6リバウンド、スティーブン・アダムズが12得点、14リバウンド、ダリウス・ベイズリーが10得点、12リバウンドを記録。
 

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