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NBA

「我々がファイナルにいるべきだった」と悔やむラプターズのニック・ナースHC。シアカム、ガソルが不振に陥った要因とは?

秋山裕之

2020.10.12

「我々がファイナルに行くべきだった」と悔やむナースHC(左)。ガソル(右)らの不振の要因についても語った。(C)Getty Images

「我々がファイナルに行くべきだった」と悔やむナースHC(左)。ガソル(右)らの不振の要因についても語った。(C)Getty Images

 10月10日(日本時間11日、日付は以下同)、トロント・ラプターズのニック・ナースHC(ヘッドコーチ)が『ESPN』の取材に応じた。

 連覇を懸けて今季に臨んだ前年王者ラプターズは、プレーオフ・イースタン・カンファレンス準決勝でボストン・セルティックスと激突し、第7戦の末に惜敗。ナースHC自身は最優秀コーチ賞に輝き、その後複数年に及ぶ延長契約を手にしたものの、ファイナル進出を逃したことで「我々はあそこで複数の試合に勝利できていたかもしれない。私はこのチームがファイナルにいるべきだったと感じるね。本当に、残念だったとしか言えない」と悔やんだ。

 そして「我々はおそらく、(マルク)ガソルと(パスカル)シアカムの本来のプレーを引き出すことができていなかった」と発言した。
 
 ガソルはプレーオフ全11試合に先発センターとして出場するも、平均20.7分のプレータイムで6.0点、4.4リバウンド、2.6アシストと低調なパフォーマンス。FG(フィールドゴール)成功率39.1%、3ポイント成功率18.5%とシュートタッチにも苦しんだ。

 昨プレーオフの数字(平均30.6分、9.4点、6.4リバウンド、3.0アシスト、1.1ブロック、FG成功率42.2%、3ポイント成功率38.2%)と比べてもわかるように、今年はプレーに精彩を欠いていたことは否めない。

 指揮官はガソル不調の要因に、家族が側にいなかったことを挙げた。

「彼にとっては辛いものとなった。彼は家族が近くにいることで、もっと多くの仕事をすることができるんだ。でも(第二幕では)快適にプレーできなかった。彼の家族は遠く離れた場所(スペイン)にいたからね」

 一方のシアカムは、約4か月間に及んだシーズン中断期間がリズムを狂わせたようだ。シーズン中断前こそリーグ15位の平均23.6点に加え、7.5リバウンド、3.6アシスト、1.0スティール、FG成功率45.9%、3ポイント成功率35.9%をマーク。しかしシーディングゲーム(順位決定戦)では平均16.9点、5.7リバウンド、2.3アシストに成績がダウンしていた。
 
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