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NBA

ラプターズの「歴代ベスト5」を選定!PG~PFはほぼ文句なし。人材難のセンターは……

杉浦大介

2020.09.28

カーター(左)、ラウリー&デローザン(右上)、そしてボッシュ(右下)と、センター以外はほぼ文句なしのメンバーが出揃った。(C)Getty Images

カーター(左)、ラウリー&デローザン(右上)、そしてボッシュ(右下)と、センター以外はほぼ文句なしのメンバーが出揃った。(C)Getty Images

 1946年の創設から74年。その長い歴史のなかでNBAは何人ものスーパースターを輩出し、ファンを楽しませてきた。では、各チームの「歴代ベスト5」を選出したら、一体どんな選手が並ぶのか。『THE DIGEST』では、NBAに精通する識者に依頼し、全30チームのベストメンバーを選んでもらった。

 今回はNBA全30球団中、唯一アメリカ国外(カナダ)に本拠を構える「トロント・ラプターズ」編をお届け。創設は1995年と歴史は浅いものの、2010年代中盤からイースタン・カンファレンスのトップ集団の一角を担い、昨季は球団初優勝を成し遂げた強豪の“最強の5人”を紹介しよう。
 
【ポイントガード】
カイル・ラウリー

1986年3月25日生。193cm・89kg
在籍期間:8シーズン(2012~)
成績:555試合、平均17.6点、4.9リバウンド、7.1アシスト

 昨季、球団史上初のリーグ制覇に大きく貢献したことで、ラウリーはトロントの街では誰からも愛されるレジェンド的存在になった。特に勝負を決めたファイナル第6戦のゲーム開始直後、ゴールデンステイト・ウォリアーズを相手にチーム最初の11得点をすべて稼ぎ出したパフォーマンスは永遠に語り継がれていくだろう。

 5度のオールスター選出を誇り、通算アシスト、スティール、3ポイント成功数のフランチャイズ記録を保持。これらの実績が示す通り、間違いなくチーム史上最高のポイントガードであり、それどころか最近では“球団史上最高のプレーヤーではないか”と言われるまでになった。ファイナル制覇の最大の立役者はカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)だったとしても、8シーズンにわたるラプターズでの功績を考えれば“ミスター・ラプター”の呼称は大袈裟ではあるまい。

 スターと呼ばれるようになった後でも汚れ役を厭わず、身体を張ってチャージングを狙い続けるタフネスは驚異の一言。そんな姿勢ゆえに、ファンにも愛されるリーダーであり続けてきた。引退後、背番号7が永久欠番としてホームアリーナに掲げられることは、すでに確定している事実なのである。
 
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