NBA

「僕はもう20歳じゃない」サンダーのダニーロ・ガリナーリは今オフに優勝候補に移籍?

秋山裕之

2020.10.14

今オフにFAとなるガリナーリ。32歳のベテランは、チャンピオンシップを獲得できる舞台でのプレーを望んでいる。(C)Getty Images

 10月12日(日本時間13日、日付は以下同)、今オフの注目フリーエージェント(FA)の1人に挙がっているダニーロ・ガリナーリ(オクラホマシティ・サンダー)が、母国イタリアで行なわれたイタリアン・スポーツ・フェスティバルで今後の動向について発言した。

 ガリナーリは「契約内容(金額、年数)よりも、チャンピオンシップを獲得できる舞台でプレーすることの方が重要か?」と聞かれると、「今の状況ではイエスだね。僕はもう20歳じゃないから」と返答。

 8月に32歳を迎えたベテランフォワードは、今季まで7シーズン連続で年俸1000万ドル(約10億5000万円)以上、直近3シーズンでは2000万ドル(約21億円)を上回る高額年俸を手にしてきた。

 キャリア11年目となった今季はサンダー不動の先発を務め、平均18.7点、5.2リバウンド、1.9アシストをマーク。ストレッチ4として、3ポイントは自己最高の平均2.9本を決めており、成功率も40.5%と高水準だった。

 ところが、ヒューストン・ロケッツとのプレーオフ1回戦(3勝4敗で敗戦)では平均15.0点、5.4リバウンド、3ポイント32.4%(平均1.7本成功)と全体的にダウン。
 
 とはいえ、208㎝・105㎏とサイズがある上、シュート力も備わっているだけに、低年俸を受け入れるのであれば、プレーオフチーム、あるいは優勝争いをする強豪チームから声がかかることが予想されている。

 4月に母国のラジオ番組に出演した際にガリナーリは「ユーロリーグで数シーズンをハイレベルでプレーできたら最高だ。そしてチームを勝利へと導ければなおいい。そうやってキャリアを終えたいんだ」と話していた。

 ただ今季の成績を考えれば、あと数年はNBAでプレーすることは十分可能だろう。では移籍先の候補に挙がるのはどのチームなのか。クリス・ポールという名パサーがいるサンダーと再契約する可能性も残されているが、本人がチャンピオンシップ獲得を狙うのであれば、他チームへの移籍を選択することになるだろう。

 今年2月に成立したメンフィス・グリズリーズとマイアミ・ヒート、ミネソタ・ティンバーウルブズによる3チーム間のトレードで、サンダーも加わってガリナーリがヒートへ移籍するという噂もあったが、ジェイ・クラウダーがヒートにフィットしたことで、ヒート行きはなくなった。