NBA

ブレイザーズが名脇役のコビントンを獲得。29歳の万能戦士がチームにフィットするための条件とは?

秋山裕之

2020.11.18

ブレイザーズが獲得したロバート・コビントン。(C)Getty Images

 11月17日。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者はポートランド・トレイルブレイザーズとヒューストン・ロケッツの2チーム間でトレードが合意に達したと報じた。

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 トレードの内訳は、ブレイザーズがトレバー・アリーザ、2020年のドラフト1巡目指名権、21年のドラフト1巡目指名権(条件付き)を放出し、ロケッツからロバート・コビントンを獲得するというもの。このトレードが正式に成立するのは18日(日本時間19日)のNBAドラフト終了後となる。

 昨季まで7年連続でプレーオフに進出しているブレイザーズは、ロドニー・フッドがプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることが確実視されているほか、ハッサン・ホワイトサイド、カーメロ・アンソニーらが制限なしFAとなるのだが、フロントコートの3つのポジションをカバーできるコビントンを獲得できたのは大きい。

 残り2年間で約2500万ドル(約26億円)の契約を残す29歳のコビントンは、201センチ・94キロとNBAでも平均的なサイズなのだが、ロールプレーヤーとして攻守両面で計算できる好選手。
 
 オフェンスではフィールドゴールの半数以上を3ポイントが占め、成功率はキャリア平均で35.6%。成功数はここ6シーズン連続して平均2.0本以上を沈めており、キャッチ&シュートを中心に多投し、自らドライブしてリング下でフィニッシュすることも可能。

 守備では複数のポジションをガードでき、一昨季にはオールディフェンシブ1stチームにも選ばれた実績を誇る。昨季はミネソタ・ティンバーウルブズとロケッツで計70試合(うち先発は68試合)に出場して平均12.4点、6.6リバウンド、1.6スティール、1.3ブロックを残しており、神出鬼没のカバーディフェンスでスティールやブロックを見舞う。