今オフにロサンゼル・レイカーズからフィラデルフィア・セブンティシクサーズに移籍したドワイト・ハワードは、殿堂入り選手のシャキール・オニールから何度も厳しい言葉を浴びせられてきた。2019-20シーズンに自身初のリーグ優勝を果たし、その喜びに浸るなかでも、「タイトル獲得に十分貢献していない」「写真を一枚アップしたらもう止めろ」と批判の対象になったが、“抗争”に終止符を打ちたいようだ。
シャックを元祖とする「怪物センター」の系譜を継ぐハワードは、“スーパーマン”の愛称を持つ。2008年のダンクコンテストでスーパーマンの衣装を纏って豪快なダンクを決め、優勝を果たしたことでそのイメージが定着したが、“スーパーマン”はもともと支配的なプレーを見せるシャックにつけられたものだった。
これをシャックが面白く思わなかったこともあり、徐々にハワードへの風当たりが強くなる。
シャックはクリーブランド・キャバリアーズ時代の2010年、「俺がリーグに入って来た時、パトリック・ユーイングやアキーム・オラジュワンがいた。でも、誰も俺を止められなかった。誰が本当のスーパーマンかは分かるだろう」と発言し、遠回しにハワードを批判した。引退後にも、2012年には「単なるピック&ロールプレーヤー」、2018年には「お前は俺とは階級が違って、チャールズ・バークレーがいる組だ」と評している。
これまでシャックについて、「すべては愛あってのこと。何の気持ちも抱いていない」と話してきたハワード。今回、『The Rematch』で元NBA選手のイータン・トーマスと対談した際、スーパーマンのインスパイアはシャックの“真似事ではない”と主張した。
「スーパーマンの(イメージの)元はシャックじゃない。マジック時代のある日の練習で、ボー・アウトローの頭越しにダンクを決めた時に、見ていたみんなに『お前はマジでスーパーマンみたいだ』と言われたんだ。ラッパーのソウルジャ・ボーイのダンスをよく見ていたところから、イメージが降臨してきたんだ。(ダンクコンテスト予選の)カップケーキをリングの上に置いたダンクもいとこのアイデアさ」
そして、ファイナル後にシャックから批判を受けたことについても、「俺には見当がつかない。クレイジーだよ」とし、胸中を明かしている。
「彼は対戦相手をみんな蹴散らしていたし、史上最も支配的なプレーヤーだと思う。だけど、もし俺が彼について悪口を言うとしても、それは公の場、人々の耳に入る場所ではありえないだろう。この抗争に終止符を打つべく、もう一度(選手として)対戦できたらいいのに、と思うよ。俺は彼自身のこと、これまで成し遂げてきた功績をリスペクトしている。彼を打ち負かす方法は、ハイレベルにプレーし続けることだ。ネガティブな話が耳に入って来ないようにして、自分のことに集中するだけさ」
かつては若さゆえの軽率な行動が目立っていたハワードだが、年齢を重ねたこともあり、先輩シャックに対しても“大人な対応”を見せていた。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】ロッドマン、ジョーダン、アイバーソン、シャック…NBA史に残る偉大なレジェンドたち!
シャックを元祖とする「怪物センター」の系譜を継ぐハワードは、“スーパーマン”の愛称を持つ。2008年のダンクコンテストでスーパーマンの衣装を纏って豪快なダンクを決め、優勝を果たしたことでそのイメージが定着したが、“スーパーマン”はもともと支配的なプレーを見せるシャックにつけられたものだった。
これをシャックが面白く思わなかったこともあり、徐々にハワードへの風当たりが強くなる。
シャックはクリーブランド・キャバリアーズ時代の2010年、「俺がリーグに入って来た時、パトリック・ユーイングやアキーム・オラジュワンがいた。でも、誰も俺を止められなかった。誰が本当のスーパーマンかは分かるだろう」と発言し、遠回しにハワードを批判した。引退後にも、2012年には「単なるピック&ロールプレーヤー」、2018年には「お前は俺とは階級が違って、チャールズ・バークレーがいる組だ」と評している。
これまでシャックについて、「すべては愛あってのこと。何の気持ちも抱いていない」と話してきたハワード。今回、『The Rematch』で元NBA選手のイータン・トーマスと対談した際、スーパーマンのインスパイアはシャックの“真似事ではない”と主張した。
「スーパーマンの(イメージの)元はシャックじゃない。マジック時代のある日の練習で、ボー・アウトローの頭越しにダンクを決めた時に、見ていたみんなに『お前はマジでスーパーマンみたいだ』と言われたんだ。ラッパーのソウルジャ・ボーイのダンスをよく見ていたところから、イメージが降臨してきたんだ。(ダンクコンテスト予選の)カップケーキをリングの上に置いたダンクもいとこのアイデアさ」
そして、ファイナル後にシャックから批判を受けたことについても、「俺には見当がつかない。クレイジーだよ」とし、胸中を明かしている。
「彼は対戦相手をみんな蹴散らしていたし、史上最も支配的なプレーヤーだと思う。だけど、もし俺が彼について悪口を言うとしても、それは公の場、人々の耳に入る場所ではありえないだろう。この抗争に終止符を打つべく、もう一度(選手として)対戦できたらいいのに、と思うよ。俺は彼自身のこと、これまで成し遂げてきた功績をリスペクトしている。彼を打ち負かす方法は、ハイレベルにプレーし続けることだ。ネガティブな話が耳に入って来ないようにして、自分のことに集中するだけさ」
かつては若さゆえの軽率な行動が目立っていたハワードだが、年齢を重ねたこともあり、先輩シャックに対しても“大人な対応”を見せていた。
構成●ダンクシュート編集部
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