リーグ最高級のスコアリングガード、デイミアン・リラード率いるポートランド・トレイルブレイザーズは、このオフに的確な補強を断行した。
チームは11月18日(日本時間19日、日付は以下同)のドラフト当日に合意した3チーム間のトレードで、マリオ・ヘゾニャを放出し、ボストン・セルティックスからエネス・カンターを獲得。さらにはヒューストン・ロケッツとのトレードでトレバー・アリーザ(現オクラホマシティ・サンダー)、アイザイア・スチュワート(ドラフト1巡目16位指名)、2021年のドラフト1巡目指名権を手放し、ロバート・コビントンを加えた。
フリーエージェント(FA)戦線では大ベテランのカーメロ・アンソニー、スウィングマンのロドニー・フッドと再契約を結び、ビッグマンのハリー・ジャイルズ、身体能力の高いデリック・ジョーンズJr.と契約を結び、近年では最高級のロースター形成に成功。
なかでもカンターは、2018-19シーズンにブレイザーズに在籍経験があり、ケガを負ったユスフ・ヌルキッチの代役として奮闘した。
カンターは208㎝・113㎏と屈強な体格を持ち、フィジカルコンタクトに強い肉体派。一昨季のプレーオフでは、左肩を脱臼しながら痛み止めの注射を打って戦い抜いたように、タフさも備わっている。
26日に『HoopsHype』へ公開されたインタビューで、カンターはブレイザーズへ2シーズンぶりに復帰した後にリラードからテキストが届いたことを明かしている。
「俺がポートランドへトレードされた日、デイム(リラード)がテキストを送ってきたんだ。『さあ行こう。チャンピオンシップを勝ち取ろうぜ』とね。それを見てめちゃくちゃ興奮したよ。それに昨日、CJ(マッカラム)とも会ったんだ。俺がここへ戻ってきたことをすごく喜んでくれてね。あの2人だけじゃない。チームの皆が祝福してくれたんだ。彼らは元チームメイトたちであり、俺の復帰を本当に喜んでくれたよ」
来季のブレイザーズの予想スターターは、リラード&マッカラムという不動のバックコート陣にコビントン、ザック・コリンズ、ヌルキッチという布陣。だがコリンズは8月下旬に左足首を手術しているため、開幕に間に合わなければフッドあるいはカーメロが先発へスライドし、カンターはヌルキッチの控えになるだろう。
「俺は間違いなくWWE(ワールド・レスリング・エンターテインメント)のレスラーになる。すでにWWEからいくつかオファーをもらっているんだ。でもまずはバスケットボールキャリアをフィニッシュさせないとね」
今年5月に『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者とのインタビューでカンターはこう話していた。2年ぶりに古巣へ復帰した28歳のセンターは、エースのリラードらとともに、チームを頂点に導くことができるだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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チームは11月18日(日本時間19日、日付は以下同)のドラフト当日に合意した3チーム間のトレードで、マリオ・ヘゾニャを放出し、ボストン・セルティックスからエネス・カンターを獲得。さらにはヒューストン・ロケッツとのトレードでトレバー・アリーザ(現オクラホマシティ・サンダー)、アイザイア・スチュワート(ドラフト1巡目16位指名)、2021年のドラフト1巡目指名権を手放し、ロバート・コビントンを加えた。
フリーエージェント(FA)戦線では大ベテランのカーメロ・アンソニー、スウィングマンのロドニー・フッドと再契約を結び、ビッグマンのハリー・ジャイルズ、身体能力の高いデリック・ジョーンズJr.と契約を結び、近年では最高級のロースター形成に成功。
なかでもカンターは、2018-19シーズンにブレイザーズに在籍経験があり、ケガを負ったユスフ・ヌルキッチの代役として奮闘した。
カンターは208㎝・113㎏と屈強な体格を持ち、フィジカルコンタクトに強い肉体派。一昨季のプレーオフでは、左肩を脱臼しながら痛み止めの注射を打って戦い抜いたように、タフさも備わっている。
26日に『HoopsHype』へ公開されたインタビューで、カンターはブレイザーズへ2シーズンぶりに復帰した後にリラードからテキストが届いたことを明かしている。
「俺がポートランドへトレードされた日、デイム(リラード)がテキストを送ってきたんだ。『さあ行こう。チャンピオンシップを勝ち取ろうぜ』とね。それを見てめちゃくちゃ興奮したよ。それに昨日、CJ(マッカラム)とも会ったんだ。俺がここへ戻ってきたことをすごく喜んでくれてね。あの2人だけじゃない。チームの皆が祝福してくれたんだ。彼らは元チームメイトたちであり、俺の復帰を本当に喜んでくれたよ」
来季のブレイザーズの予想スターターは、リラード&マッカラムという不動のバックコート陣にコビントン、ザック・コリンズ、ヌルキッチという布陣。だがコリンズは8月下旬に左足首を手術しているため、開幕に間に合わなければフッドあるいはカーメロが先発へスライドし、カンターはヌルキッチの控えになるだろう。
「俺は間違いなくWWE(ワールド・レスリング・エンターテインメント)のレスラーになる。すでにWWEからいくつかオファーをもらっているんだ。でもまずはバスケットボールキャリアをフィニッシュさせないとね」
今年5月に『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者とのインタビューでカンターはこう話していた。2年ぶりに古巣へ復帰した28歳のセンターは、エースのリラードらとともに、チームを頂点に導くことができるだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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