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NBA

「記憶に残る選手となり、バスケを変えたい」今季大ブレイクしたアデバヨが将来の“野望”を告白

秋山裕之

2020.12.08

アデバヨの将来の目標は「誰かが歴代トップ5のビッグマンに自分の名前を挙げること」だという。(C)Getty Images

アデバヨの将来の目標は「誰かが歴代トップ5のビッグマンに自分の名前を挙げること」だという。(C)Getty Images

 昨プレーオフでNBAファイナルまで勝ち上がり、ロサンゼルス・レイカーズ相手に2勝4敗の奮戦を見せたマイアミ・ヒートは、今年のオフも上々の動きを見せたと言っていい。

 ドラフトでは1巡目20位でナイジェリア出身のハードワーカー、プレシャス・アチウワ(メンフィス大)を指名し、フリーエージェント(FA)戦線ではゴラン・ドラギッチ、マイヤーズ・レナード、ユドニス・ハズレムと再契約。さらにはガードのエイブリー・ブラッドリー、フォワードのモーリス・ハークレスをロースターに加え、各ポジションの戦力に厚みを増すことに成功した。

 だが、今オフで最も大きな動きとなったのは、バム・アデバヨとの延長契約だろう。昨季リーグ有数のビッグマンへと成長を遂げた23歳は、オールスターに初選出されたほか、オールディフェンシブ2ndチームにも選ばれるなど素晴らしい活躍を披露し、チームのファイナル進出に大きく貢献した。

 ヒートと5年1億6300万ドル(約169億5200万円)、今季の結果次第では最大で約2億ドル(約208億円)にものぼる球団史上最高額の契約を手にしたアデバヨは、母親の56歳の誕生日に家をサプライズプレゼント。息子として最高の親孝行をしてみせた。
 
「俺はキャリアを終えた時、絶対になりたいと思っていることがある。それは誰かが歴代トップ5のセンター、もしくはパワーフォワードに自分の名前を挙げることなんだ。俺は記憶に残るような選手になりたいし、バスケットボールを変え続けていきたい」

 12月5日(日本時間6日)、キャリア4年目を前にしたアデバヨは『ESPN』のインタビューに対し、こう意気込んでいた。

 206cm・115kgの体格を誇るアデバヨは、昨季のレギュラーシーズンで平均15.9点、10.2リバウンド、5.1アシスト、1.1スティール、1.3ブロックというオールラウンドな成績をマーク。3ポイントこそ成功率14.3%(2/14)に終わったものの、攻守両面でコート上を暴れ回った。

 オフェンスではジミー・バトラーやシューター陣へのハンドオフで得点機会を作り出し、また自らもドライブでゴール下へ切り込み得点を奪取。リバウンド争いでも強さを見せたほか、ディフェンスでも相手がペリメーターの選手であろうと持ち前のスピードとクイックネスで追いかけ回し、インサイドでディフェンシブ・アンカーとして君臨するなど、類い稀な能力を存分に発揮していた。
 
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