レブロン・ジェームズ以来の大器――。
何度も使い古されたフレーズだが、今回の〝ネクスト・レブロン〞は、本当に本物かもしれない。
6月20日、ブルックリンで開催された今年のNBAドラフト。日本では八村塁の行き先に大きな注目が集まっていた一方で、アメリカ人の話題はデューク大からアーリーエントリーを表明していた、ザイオン・ウィリアムソン一色だった。
5月のロッタリーで1位指名権を獲得したペリカンズは、事前の予想通り真っ先にザイオンを指名。その瞬間、例年以上の大観衆を飲み込んだバークレイズ・センターは、新時代の幕開けを感じさせる華やかな雰囲気に包まれた。
「言葉では言い表わせないよ。子どもの頃からNBAを目指してきた。周囲は『(夢を叶える)チャンスはほとんどないのだから〝プランB〞を用意しておくべきだ』と言ったりするけどね。1位指名は俺にとって最高の夢だ」。
〝夢を叶えた男〞になった直後、ザイオンはESPNのテレビインタビュー中に、人目も憚らず涙を流した。周囲はこの怪物の〝いの一番の指名〞は予定調和と考えていたが、本人には不安があったのだという。
「1位指名されると言われていても、実際にその時までわからない。名前が呼ばれるのを耳にして、ステージでは涙を見せずにコミッショナーと握手できたけど、インタビューの時は母が側にいたから感情が爆発したんだ」
NBAの〝ザイオン時代〞は、こんな感動的なシーンとともに幕を開けた。
普段はカレッジバスケに興味がない人でも、スポーツファンなら〝ザイオン〞という名を一度は聞いたことがあっただろう。聖書にあるシオン山にちなんだという崇高な名前を持つ19 歳の怪童は、名門デューク大に入学した昨季は評判通りの実力を発揮。プレシーズン初戦でいきなり29得点、13リバウンドを奪取すると、シーズン平均22.6点、8.9リバウンド、1.79ブロックと素晴らしい成績をマークする。加えてFG成功率68.0%は、ディビジョンⅠのルーキーとしては歴代トップ。「ザイオンのドラフト1位指名は鉄板」と評されるまでに、さほど時間はかからなかった。
何度も使い古されたフレーズだが、今回の〝ネクスト・レブロン〞は、本当に本物かもしれない。
6月20日、ブルックリンで開催された今年のNBAドラフト。日本では八村塁の行き先に大きな注目が集まっていた一方で、アメリカ人の話題はデューク大からアーリーエントリーを表明していた、ザイオン・ウィリアムソン一色だった。
5月のロッタリーで1位指名権を獲得したペリカンズは、事前の予想通り真っ先にザイオンを指名。その瞬間、例年以上の大観衆を飲み込んだバークレイズ・センターは、新時代の幕開けを感じさせる華やかな雰囲気に包まれた。
「言葉では言い表わせないよ。子どもの頃からNBAを目指してきた。周囲は『(夢を叶える)チャンスはほとんどないのだから〝プランB〞を用意しておくべきだ』と言ったりするけどね。1位指名は俺にとって最高の夢だ」。
〝夢を叶えた男〞になった直後、ザイオンはESPNのテレビインタビュー中に、人目も憚らず涙を流した。周囲はこの怪物の〝いの一番の指名〞は予定調和と考えていたが、本人には不安があったのだという。
「1位指名されると言われていても、実際にその時までわからない。名前が呼ばれるのを耳にして、ステージでは涙を見せずにコミッショナーと握手できたけど、インタビューの時は母が側にいたから感情が爆発したんだ」
NBAの〝ザイオン時代〞は、こんな感動的なシーンとともに幕を開けた。
普段はカレッジバスケに興味がない人でも、スポーツファンなら〝ザイオン〞という名を一度は聞いたことがあっただろう。聖書にあるシオン山にちなんだという崇高な名前を持つ19 歳の怪童は、名門デューク大に入学した昨季は評判通りの実力を発揮。プレシーズン初戦でいきなり29得点、13リバウンドを奪取すると、シーズン平均22.6点、8.9リバウンド、1.79ブロックと素晴らしい成績をマークする。加えてFG成功率68.0%は、ディビジョンⅠのルーキーとしては歴代トップ。「ザイオンのドラフト1位指名は鉄板」と評されるまでに、さほど時間はかからなかった。