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NBA

名将ポポビッチがレイカーズ優勝後にグリーンに送った“毒のある”メッセージとは?

ダンクシュート編集部

2020.12.23

ポポビッチは昨季のレイカーズ優勝後にかつての教え子であるグリーン(左)にメッセージを送信。その内容は……。(C)Getty Images

ポポビッチは昨季のレイカーズ優勝後にかつての教え子であるグリーン(左)にメッセージを送信。その内容は……。(C)Getty Images

 グレッグ・ポポビッチは1996-97シーズンの途中からサンアントニオ・スパーズを率い、昨季までの23年間でチームをエリート集団に押し上げ、5度の優勝に導いたNBA屈指の名将だ。

 これまで彼が指導してきた選手には、ティム・ダンカン、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリ、カワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)といったスーパースターや、現在はヘッドコーチとして活躍するスティーブ・カー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、マイク・ブーデンホルザー(ミルウォーキー・バックス)、ブルックリン・ネッツでゼネラルマネージャーを務めるショーン・マークスなど、多岐にわたる。

 そのなかには2019年にトロント・ラプターズ、昨季はロサンゼルス・レイカーズで優勝を経験したダニー・グリーンもいる。

 今季からフィラデルフィア・セブンティシクサーズでプレーするグリーンは、2010年から8年間スパーズに在籍。毎試合20点を稼ぐようなスコアラーではなかったが、3ポイントシューターとしてダンカンやパーカーらの負担を軽減し、14年の優勝に貢献した。

 33歳のグリーンは昨季ロサンゼルス・レイカーズでプレー。先発シューティングガードとして自身3度目のリーグ制覇を成し遂げたが、優勝後に受け取ったポポビッチからのテキストメッセージにはこう書かれていたという。
 
「レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスにもっとディフェンスするように言ってくれ」

 もちろんこれは彼なりのジョーク。コートサイドの立ち振る舞いから一見厳しいイメージがあるポポビッチだが、彼は自軍の選手だけでなく、相手チームの選手もからかうのが好きなユーモアのある人物なのだ。

 かつてスパーズとポポビッチのことを「臆病者」と呼んだレジェンドセンターのシャキール・オニールに対しては、試合開始早々にわざとファウル(ハック・ア・シャック)を仕掛けたり、昨季に教え子であるダンカンのアシスタントコーチ就任が決まった際には「ティムはコーチングについて何も分かっていない。なぜ彼をACに任命したのか自分でも分からない」とコメントして周囲を笑わせるなど、そのエピソードは枚挙に暇がない。

 以前レブロンもポポビッチについて、「俺の人生で出会った人間の中で、間違いなく大好きな人間のひとり」と語りつつも「彼は史上最も偉大なHC」と彼の偉大さを称えていた。

 上記のグリーンに送ったコメントは、ジョークを交えつつも“君たちはもっとできる”というポポビッチなりのメッセージだったのかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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