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NBA

「バスケが好きでたまらないんだ」NBAから故郷イタリアリーグに凱旋したマルコ・ベリネリが挑む新たな挑戦

小川由紀子

2021.01.10

昨季までスパーズに在籍したベリネリは、今季から故郷であるイタリアリーグに凱旋した。(C)Getty Images

昨季までスパーズに在籍したベリネリは、今季から故郷であるイタリアリーグに凱旋した。(C)Getty Images

 2007年のNBAドラフトでゴールデンステイト・ウォリアーズから1巡目18位指名を受けたマルコ・ベリネリ。以来、イタリア出身のシューティングガードは、13シーズンにわたって世界最高峰のバスケットボールリーグでキャリアを築いてきた。

 直近2シーズンはサンアントニオ・スパーズに所属。2014年にNBAタイトルを獲得した古巣で再びプレーしていたが、フリーエージェントとなったこの夏、アメリカに別れを告げて、16歳の時にデビューした故郷のクラブ、ビルチュス・ボローニャに復帰。夏の時点では“NBAでプレーすることが交渉の最優先”だとインタビューで話していたが、最終的に18年ぶりの古巣凱旋となった。

 NBAでは9チームでプレーし、通算860試合の出場で平均9.7点をマーク。キャリア平均37.6%、リーグチャンピオンとなった2014年には自己ベストの平均43.0%と決定率の高い3ポイントが彼のトレードマークで、同年のオールスターの3ポイントコンテストでは、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)、カイリー・アービング(当時クリーブランド・キャバリアーズ/現ブルックリン・ネッツ)、ケビン・ラブ(当時ミネソタ・ティンバーウルブズ/現キャバリアーズ)、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)といったスターとの争いを制し、見事王座に就いている。
 
 ビルチュス・ボローニャは、国内タイトル15冠を誇るイタリアの古豪で、2001年にはユーロリーグで優勝。この時のファイナルMVPはマヌ・ジノビリで、彼は2000~02年までの2シーズン、ここでエースプレーヤーとして成長したのち、スパーズへと巣立った。

 ジノビリがビルチュスに入団した頃、ベリネリはまだユースチーム所属だったものの、15歳にしてプレーメーカーとして頭角を現わしていたこともあり、当時のヘッドコーチだったエットーレ・メッシーナに見初められてファーストチームとともにトレーニング。そこでジノビリを手本に育ち、彼がアメリカへ渡った翌年にプロデビューを果たしている。
 
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