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「グラントがいた時代のほうが良いチームだった」黄金期のブルズと対戦したバークレーがそう語る理由

ダンクシュート編集部

2021.01.13

バークレーはグラントのディフェンス力を評価し、前期ブルズ(91~93)の方が後期よりも良いチームと語った。(C)Getty Images

 シカゴ・ブルズと言えば、NBA史上3チーム目のスリーピート(3連覇)を成し遂げたことで知られる。マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンの強力デュオを中心に、黄金期は91~93年の"前期"、96~98年の"後期"に分けられるが、当時ライバルとして対戦していた殿堂入り選手のチャールズ・バークレーは、前者の方が手強いと感じていたようだ。

 ブルズの2度の3連覇では、ジョーダンとピッペンの2枚看板以外で主力メンバーの顔触れは大きく異なる。前期にはホーレス・グラント、ビル・カートライト、BJ・アームストロングといったロールプレーヤーが脇を固めた一方、後期ではリバウンド王のデニス・ロッドマンが三銃士の一角を担い、トニー・クーコッチやスティーブ・カーらスーパーサブがチーム力を底上げしていた。

 1995-96シーズンには当時NBA記録の72勝をあげるなど、ジョーダン、ピッペン、ロッドマンを中心に展開される後期のトライアングル・オフェンスは、リーグの強豪たちを寄せ付けない完成度を誇った。

 しかし、シーズンMVPを獲得した1993年にフェニックス・サンズの大黒柱としてNBAファイナルでブルズと対戦したバークレーは、ロッドマンよりもグラントのほうを高く評価している。『NBC Sports Chicago』の番組"Hangin With Hurt"で自身の見解を述べた。
 
「(1997-98シーズンの優勝を追ったドキュメンタリー番組の)『ザ・ラストダンス』はデニス・ロッドマンが在籍していた時代についてだったが、俺はホーレス・グラントがいた時代のほうが良いチームだったと思う。マイケル、スコッティ、ホーレス・グラントは、俺が見てきたなかでベストディフェンダーの3人だったからだ」

 1993年のNBAファイナルで、グラントはシリーズ平均11.2点、10.3リバウンド、2.3アシスト、1.50スティール、1.50ブロックをマーク。同じパワーフォワードとしてマッチアップ機会の多かったバークレーは、平均27.3点、13.0リバウンド、5.5アシストとそれを上回る活躍を見せたが、サンズは2勝4敗でブルズの前に涙を呑んだ。

 対するロッドマンは1992~98年まで7年連続でリバウンド王に輝き、オールディフェンシブ1stチームにも計7回選出されているが、ブルズ在籍3年間では平均5.2点と、職人ロールプレーヤーだった。

 グラントはオーランド・マジックに移籍した1994-95シーズンのカンファレンス準決勝でブルズと対戦。1度目の電撃復帰を果たしたジョーダンを擁するブルズを破り、シャキール・オニール&アンファニー・ハーダウェイのコンビとともにNBAファイナルに駒を進めて自らの価値を証明した。

 貴重な戦力を失ったブルズは95年にトレードでロッドマンを加え、再び栄光の道を歩むことになるが、実際に対戦したバークレーはグラントの在籍していた"前期ブルズ"のほうがチームとして上だと主張していた。

構成●ダンクシュート編集部

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