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NBA

“ジョーダンの影”を拒んだ男、ホーレス・グラント。「誰からも好かれる好漢」がブルズと袂を分かつまで【NBA名脇役列伝・前編】

出野哲也

2020.05.06

ジョーダン(左)を支えブルズの最初の3連覇に貢献したグラント(右)。しかし、本人は心のどこかで主役となることを望んでいた。(C)Getty Images

ジョーダン(左)を支えブルズの最初の3連覇に貢献したグラント(右)。しかし、本人は心のどこかで主役となることを望んでいた。(C)Getty Images

 比類なきスーパースター、マイケル・ジョーダンを擁するチームでは、ほかのすべての選手は“影の存在”にならざるを得ない──。その事実を受け入れられず、最後は...
 比類なきスーパースター、マイケル・ジョーダンを擁するチームでは、ほかのすべての選手は“影の存在”にならざるを得ない──。その事実を受け入れられず、最後はシカゴ・ブルズと袂を分かったホーレス・グラント。しかし、17年のキャリアで手に入れた4つのチャンピオンリングは、彼がNBA史上に残る最高の脇役であったことを証明している。

      ◆      ◆      ◆

 マイケル・ジョーダン、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(現レイカーズ)の3人で、誰が一番優れた選手なのか──。こうした論議が交わされるたびに、必ず意見を求められるのが、ジョーダン、コビーの両方とチームメイトだったホーレス・グラントだ。
 
「レブロンはまだ現役だからね。比較するのは彼がキャリアを終えてからにすべきだ」と前置きこそしているが、「今の時代にマイケルがプレーしていたら、平均45点は取っていただろう」と語っていることからも、グラントの結論は明白だ。近年の最強チームであるゴールデンステイト・ウォリアーズに関しても「私がいた頃のブルズならスウィープで片付ける」と豪語している。

 ジョーダンとともに3度の優勝を経験したシカゴ・ブルズ時代を、グラントは何よりも誇りに思っている。そしてその根底には、自身の貢献がなければそれはなし得なかったはずだという、強烈な自負もあるのだ。

■用心棒のオークリーを失い、ジョーダンは不満を示すが……

 グラントは双子のNBA選手としても有名だ。のちにワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)などでプレーする弟のハービーとは、幼い頃から2人してバスケットボールで遊んでいた。ジョージア州のゲットー(黒人居住区)の生まれで、貧しい少年時代を過ごした彼らだが、そうした境遇もバスケットをしている時は忘れられたという。

 クレムソン大の1年時にハービーが短大へ転校するまで、彼らはずっと同じチームでプレーし続けた。「ユニフォームを交換してお互いになりすますとか、そんなイタズラはしなかったけれど、それでもよくホーレスに間違われたものだよ」(ハービー)。
 
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大学で支配的なプレーを見せ、1987年のドラフト1巡目10位でブルズ入り

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