ゴールデンステイト・ウォリアーズの新人ジェームズ・ワイズマンは開幕10試合連続でスタメン出場し、平均20.2分のプレーで10.9点、6.1リバウンド、1.50ブロックをマークした。本格派センターを求めていたチームで存在感を示しているが、現役時代に大型ポイントガードと鳴らし、ワイズマンの恩師である"ペニー"ことアンファニー・ハーダウェイ・ヘッドコーチ(HC)は、元同僚であるシャキール・オニールとの比較は適切ではないと主張している。
7フッター(213cm)のワイズマンは、テネシー州メンフィスのイースト高からメンフィス大に進学。線が細かったなかで強さを身につけさせたのが、チームを指揮していたハーダウェイだった。
ハーダウェイHCは『The Athletic』のインタビューで、「ジェームズ(ワイズマン)はよくチャレンジしてくれた。試合中に吹っ飛ばされても、同じ相手には同じことをさせないようにしていたし、転んでも立ち上がって同じプレーを繰り返していた。消極的にならずに頑張っていた」と振り返る。また、ワイズマン自身も、「僕はもともと精神的なタフさは備えていたけど、メンフィス大でメンタル面でもフィジカル的にも自分を磨かないといけなかった」と話す。
メンフィス大では3試合に出場(平均19.7点、10.7リバウンド、3.00ブロック)したのち、NCAAから12試合の出場停止処分を受けて2019年12月に退学。新型コロナウイルスによるバスケ界の混乱もあったなかで、2020年のNBAドラフト全体2位指名でウォリアーズ入りを果たした。
昨季リーグ最下位(15勝50敗)に沈んだなか、ウォリアーズは開幕10試合時点で6勝4敗とカンファレンス5位タイにつけている。左手骨折から復活したエースのステフィン・カリーが平均28.6点と攻撃を牽引しているのが大きいが、センターにワイズマンが収まった効果も少なからずあるだろう。
ハーダウェイHCも「ウォリアーズはリムプロテクターを求めていた。彼(ワイズマン)はウィークサイドからでもカバーに来てブロックができる」と、元教え子がフィットするはずだと確信していたという。ただ、「シャック(※殿堂入りセンターのシャキール・オニール)と似ているか?」という質問には迷わず「ノー」と回答している。
「シャックはしたたかさがあったが、ジェームズにそれはない。シャックは自分がベストだと知っていた。ジェームズにその素養はあるけど、シャックは軍事基地で働く継父がいたり、バックグラウンドが彼をよりタフにした。一方で、母親と妹と過ごしてきたジェームズは、悪い意味ではないとはいえ、温かい家庭の中で甘やかされてきた部分がある。2人は決して同じではない」
オーランド・マジック時代にコンビを組み、怪物センターとして殿堂入りも果たしているシャックとの比較は適切ではないと見解を述べた。
ワイズマン自身も、ドラフト指名前に『ESPN』の番組で自分に似ている選手としてクリス・ボッシュ(元マイアミ・ヒートほか)とアンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)の名前を挙げ、「ゴールにアタックでき、ボールを持っていなくても流れるように動ける。コートを走り、リバウンドやブロックもこなせるからね」と語っていた。
ハーダウェイHCが「君のことを誇りに思っていると伝えた」というワイズマンは、NBAの舞台で自分なりの選手像を確立できるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】プレーでもルックスでもファンを魅了!NBA史上最高のシューター、ステフィン・カリーの厳選ショット!
7フッター(213cm)のワイズマンは、テネシー州メンフィスのイースト高からメンフィス大に進学。線が細かったなかで強さを身につけさせたのが、チームを指揮していたハーダウェイだった。
ハーダウェイHCは『The Athletic』のインタビューで、「ジェームズ(ワイズマン)はよくチャレンジしてくれた。試合中に吹っ飛ばされても、同じ相手には同じことをさせないようにしていたし、転んでも立ち上がって同じプレーを繰り返していた。消極的にならずに頑張っていた」と振り返る。また、ワイズマン自身も、「僕はもともと精神的なタフさは備えていたけど、メンフィス大でメンタル面でもフィジカル的にも自分を磨かないといけなかった」と話す。
メンフィス大では3試合に出場(平均19.7点、10.7リバウンド、3.00ブロック)したのち、NCAAから12試合の出場停止処分を受けて2019年12月に退学。新型コロナウイルスによるバスケ界の混乱もあったなかで、2020年のNBAドラフト全体2位指名でウォリアーズ入りを果たした。
昨季リーグ最下位(15勝50敗)に沈んだなか、ウォリアーズは開幕10試合時点で6勝4敗とカンファレンス5位タイにつけている。左手骨折から復活したエースのステフィン・カリーが平均28.6点と攻撃を牽引しているのが大きいが、センターにワイズマンが収まった効果も少なからずあるだろう。
ハーダウェイHCも「ウォリアーズはリムプロテクターを求めていた。彼(ワイズマン)はウィークサイドからでもカバーに来てブロックができる」と、元教え子がフィットするはずだと確信していたという。ただ、「シャック(※殿堂入りセンターのシャキール・オニール)と似ているか?」という質問には迷わず「ノー」と回答している。
「シャックはしたたかさがあったが、ジェームズにそれはない。シャックは自分がベストだと知っていた。ジェームズにその素養はあるけど、シャックは軍事基地で働く継父がいたり、バックグラウンドが彼をよりタフにした。一方で、母親と妹と過ごしてきたジェームズは、悪い意味ではないとはいえ、温かい家庭の中で甘やかされてきた部分がある。2人は決して同じではない」
オーランド・マジック時代にコンビを組み、怪物センターとして殿堂入りも果たしているシャックとの比較は適切ではないと見解を述べた。
ワイズマン自身も、ドラフト指名前に『ESPN』の番組で自分に似ている選手としてクリス・ボッシュ(元マイアミ・ヒートほか)とアンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)の名前を挙げ、「ゴールにアタックでき、ボールを持っていなくても流れるように動ける。コートを走り、リバウンドやブロックもこなせるからね」と語っていた。
ハーダウェイHCが「君のことを誇りに思っていると伝えた」というワイズマンは、NBAの舞台で自分なりの選手像を確立できるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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