NBA

ハーデンがネッツへ電撃移籍!“多くの代償”を払って完成した「ビッグ3」は機能するのか?

ダンクシュート編集部

2021.01.14

ネッツは4チーム間トレードでロケッツからハーデン(左)を獲得。デュラント&アービングと合わせたビッグ3を実現させた。(C)Getty Images

 ついに超大型トレードが実現した。

 1月13日(日本時間14日)、ブルックリン・ネッツが4チームが絡むトレードにより、ヒューストン・ロケッツからジェームズ・ハーデンを獲得したと現地メディアが報じた。

 オフシーズン中からチームに移籍志願をしていたハーデンは、開幕前からトレード市場を賑わせていたものの、ここまではロケッツの一員としてプレー。移籍話は沈静化の気配を見せていたが、1月12日の試合後にハーデンが現状への不満をぶちまけると、一気にトレードが決まった。

 このトレードにより、ネッツはケビン・デュラントとカイリー・アービングの2大スターと合わせた豪華なビッグ3が誕生するが、その代償も大きい。今季チーム3位の平均18.5点をマークしていたキャリス・ルバート(→ペイサーズ)とインサイドの要のジャレット・アレン(→キャバリアーズ)を放出。トーリアン・プリンス(→キャバリアーズ)とロディオンス・クルーツ(→ロケッツ)を含めた計4人の若手有望株に加え大量のドラフト指名権も失い、この新布陣で結果を残す以外の道はなくなった。
 
 ハーデンとデュラントは2人合わせて計7度の得点王に輝いている現代NBAきってのスコアラーで、ともにMVP受賞経験もある。2009~12年まで3シーズン、オクラホマシティ・サンダーで共闘しており、2012年にはファイナルに進出したほかオリンピックで金メダルも獲得した。

 一方、アービングも2014年のワールドカップでハーデンとともにプレーしているが、いずれもボールを独占しがちなプレースタイルゆえ、このバックコートコンビが機能するかを不安視する声は多い。さらにアービングはドナルド・トランプ支持者によるアメリカ連邦議会の占拠があった1月6日以降、「個人的理由」としてチームを離れており、今後の動向も気になるところだ。

 賛否両論を巻き起こす今回のトレードだが、ブルックリンがリーグ最大級の注目チームとなったのは間違いない。スティーブ・ナッシュHCの下、心機一転を図るハーデンが新天地で躍動し、ネッツが上昇カーブを描く可能性も十分あるだろう。彼らにどんな未来が訪れるのか、楽しみに待ちたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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