ブルックリン・ネッツはケビン・デュラントとカイリー・アービングの2枚看板に加え、ヒューストン・ロケッツからジェームズ・ハーデンをトレードで電撃獲得し、NBAで最もホットなチームのひとつとなった。ハーデンは初戦でいきなりトリプルダブルをマークする鮮烈デビューを飾ったが、リーグタイトル獲得の経験を持ち、“ご意見番”としても存在感を発揮しているケンドリック・パーキンスはアービングに“警鐘”を鳴らしている。
ネッツは今季チーム3位の平均18.5点をマークしていたキャリス・ルバート(→インディアナ・ペイサーズ)とインサイドの要のジャレット・アレン(→クリーブランド・キャバリアーズ)を放出。トーリアン・プリンス(→キャバリアーズ)とロディオンス・クルーツ(→ロケッツ)を含めた計4人の若手有望株に加えて大量のドラフト指名権も失い、新布陣でのシーズンに勝負をかける道を選択した。
ハーデンの新天地デビュー戦となった1月16日(日本時間17日)のオーランド・マジック戦では、ハーデンがポイントガードに入って32得点、12リバウンド、14アシストと攻撃を牽引。新天地デビュー戦、30点超えでのトリプルダブルはNBA史上初の快挙で、オクラホマシティ・サンダー時代の同僚でもあるデュラントも42得点と息の合ったプレーを見せた。
試合後、デュラントは「信じられないよ。彼はすぐに自分のモードに入り、攻撃的にプレーしていた。俺たちにはたくさんのシューターがいるから、全員が揃った時が楽しみだ。止めるのはタフだと思うよ」とハーデンを称賛。ハーデンも「カイリーの復帰が楽しみだ。彼が戻ってケミストリーが構築されれば、凄いことになる」と“新ビッグ3”のポテンシャルに期待を寄せた。
それに待ったをかけたのが、2007-08シーズンにボストン・セルティックスでリーグ優勝を経験した解説者のパーキンスだ。「個人的な理由」とリーグ規定のプロトコルにより6試合を欠場しているアービングについて、自身のツイッターで「ハーデンとKDはすごく良い感じだ。ナッシュがシックスマン送りにする前に、カイリーは早く(戦列に)戻ったほうがいい。これはマジな話だ」と警鐘を鳴らした。
トレードが発表された時点で、歯に衣着せぬ発言で知られる殿堂入り選手のチャールズ・バークレーも、「3人の中で唯一、セルフィッシュではないことを証明してくれた男がいる。それはKD(デュラント)だ。KDはゴールデンステイト(ウォリアーズ)へ移籍し、そこで犠牲を払った。ジェームズ・ハーデンとカイリー・アービングは、『俺はただ勝利したい。それこそが最も重要なことだ』という考えが見られたことは決してない。ただ自分の数字だけを気にしている。2人が犠牲を払えるとは思わない」と厳しい見解を示している。
ハーデンのデビュー戦では122-115とチームは勝利を飾ったが、デュラント、ハーデン、アービングの3人はまだ同時にコートには立っていない。新ビッグ3結成は優勝への近道となるのか、それとも崩壊を呼ぶ諸刃の剣となるのか、今後も大きな注目を集めそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】巧みなステップでゴールに斬りこむ!ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!
ネッツは今季チーム3位の平均18.5点をマークしていたキャリス・ルバート(→インディアナ・ペイサーズ)とインサイドの要のジャレット・アレン(→クリーブランド・キャバリアーズ)を放出。トーリアン・プリンス(→キャバリアーズ)とロディオンス・クルーツ(→ロケッツ)を含めた計4人の若手有望株に加えて大量のドラフト指名権も失い、新布陣でのシーズンに勝負をかける道を選択した。
ハーデンの新天地デビュー戦となった1月16日(日本時間17日)のオーランド・マジック戦では、ハーデンがポイントガードに入って32得点、12リバウンド、14アシストと攻撃を牽引。新天地デビュー戦、30点超えでのトリプルダブルはNBA史上初の快挙で、オクラホマシティ・サンダー時代の同僚でもあるデュラントも42得点と息の合ったプレーを見せた。
試合後、デュラントは「信じられないよ。彼はすぐに自分のモードに入り、攻撃的にプレーしていた。俺たちにはたくさんのシューターがいるから、全員が揃った時が楽しみだ。止めるのはタフだと思うよ」とハーデンを称賛。ハーデンも「カイリーの復帰が楽しみだ。彼が戻ってケミストリーが構築されれば、凄いことになる」と“新ビッグ3”のポテンシャルに期待を寄せた。
それに待ったをかけたのが、2007-08シーズンにボストン・セルティックスでリーグ優勝を経験した解説者のパーキンスだ。「個人的な理由」とリーグ規定のプロトコルにより6試合を欠場しているアービングについて、自身のツイッターで「ハーデンとKDはすごく良い感じだ。ナッシュがシックスマン送りにする前に、カイリーは早く(戦列に)戻ったほうがいい。これはマジな話だ」と警鐘を鳴らした。
トレードが発表された時点で、歯に衣着せぬ発言で知られる殿堂入り選手のチャールズ・バークレーも、「3人の中で唯一、セルフィッシュではないことを証明してくれた男がいる。それはKD(デュラント)だ。KDはゴールデンステイト(ウォリアーズ)へ移籍し、そこで犠牲を払った。ジェームズ・ハーデンとカイリー・アービングは、『俺はただ勝利したい。それこそが最も重要なことだ』という考えが見られたことは決してない。ただ自分の数字だけを気にしている。2人が犠牲を払えるとは思わない」と厳しい見解を示している。
ハーデンのデビュー戦では122-115とチームは勝利を飾ったが、デュラント、ハーデン、アービングの3人はまだ同時にコートには立っていない。新ビッグ3結成は優勝への近道となるのか、それとも崩壊を呼ぶ諸刃の剣となるのか、今後も大きな注目を集めそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】巧みなステップでゴールに斬りこむ!ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!