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NBA

セルティックスのウォーカーがヒザのケガから復帰!チームは大敗も、本人は「痛みは感じなかった」と好感触

秋山裕之

2021.01.18

左ヒザのケガで開幕から欠場していたウォーカーだが、この試合から復帰し。約20分間の出場で9得点、4アシストをマークした。(C)Getty Images

左ヒザのケガで開幕から欠場していたウォーカーだが、この試合から復帰し。約20分間の出場で9得点、4アシストをマークした。(C)Getty Images

 ボストン・セルティックスは1月17日(日本時間18日、日付は以下同)にホームのTDガーデンで迎えたニューヨーク・ニックス戦で、最大37点差をつけられるなど75-105で大敗を喫した。

「このチームだったのか信じられないね。ポンコツな車でも積んでいたのかもね。本来やるべきことのうち、ほんの少ししかできていなかった。今日はまるで泥沼にでもつかっていたように見えたよ」

 前日終了時点で、イースタン・カンファレンス首位の8勝3敗を記録していたチームの思わぬ不調に、試合後のブラッド・スティーブンス・ヘッドコーチはあきれ返っていた。この日セルティックスは今季最少得点に終わり、フィールドゴール29.8%(25/84)、3ポイント15.2%(7/46)の絶不調に終わった。

 とはいえ、セルティックスは1月8日のワシントン・ウィザーズ戦を最後に、新型コロナウイルスならびにリーグの安全衛生プロトコルによって出場可能な選手が8人に届かず3試合連続の延期。15日のオーランド・マジック戦こそ124-97で勝利したものの、リズムが完全に戻っていなかったのかもしれない。

 もっとも、このニックス戦でケンバ・ウォーカーが今季初出場を飾ったことは間違いなく朗報となった。昨季終了後に左ヒザを手術し、長いリハビリの間にコンディションを整えてきたオールスターガードは、19分37秒の出場で9得点、3リバウンド、4アシスト、3スティールとまずまずの数字を残した。
 
 フィールドゴール23.1%(3/13)、3ポイント12.5%(1/8)にターンオーバー5本と、平均20.4点、4.8アシストを残していた昨季と比較すると本調子には程遠いように見えるが、ウォーカー自身は「自分のムーブをしていて本当に快適だと感じたんだ。痛みのない状態だった。それは僕にとって長い間感じることができないものだったんだ」と好感触。

「実際に痛みなくプレーできるなんてなんだか不思議な感じだね。僕はこれまで長い間、痛みを感じながらプレーしてきたから、今こうしてプレーできることがすごく嬉しいし、超ワクワクしている。楽しかったよ。また(コートへ)戻れるのが楽しみで仕方ないね」と話していた。

 ウォーカーは第3クォーターに肋骨を痛めたことでロッカールームへ下がり、そのまま試合には戻ってこなかったものの、今後の試合に影響するものではなかったようだ。

「今日コートに出た時、僕は本来の動きができたし、(痛みは)何にも感じなかった。これまで時間をかけて練習してきたからね。真剣にリハビリへ取り組んだ成果さ。このまま今の状態をキープして、健康体でいられるようにしていくよ。今日の僕にとって、それが最も重要なことだからね」

 セルティックスはエースのジェイソン・テイタムが新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルによって欠場しており、ベストメンバーが揃うのはまだ先のことになるものの、ウォーカーが元気な姿を見せたことは今後間違いなくポジティブな影響を与えることだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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