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NBA

【名作シューズ列伝】『Zoom Air』を搭載したレブロンの相棒。中国の旧正月を記念したモデルは、BOXも特別仕様!

西塚克之

2021.02.12

2006-07シーズン、当時22歳のレブロンはキャブズを球団初のファイナルに導いた。(C)Getty Images

2006-07シーズン、当時22歳のレブロンはキャブズを球団初のファイナルに導いた。(C)Getty Images

 人に歴史あり。バスケにスーパースターあり。スーパースターにシグネチャーモデルあり。シグネチャーモデルにBOXあり!

 近年バッシュ業界では、中国歴の正月(春節・旧正月)を祝い1~2月にかけてスペシャルモデルのリリースが定番化しています。アジアの中でも中国市場は群を抜いており、富裕層がこぞってシューズを買い求めるため、メーカーにとってはまたとない販促の機会になっているわけです。

 今年の春節は2月11日。そこで今回は、春節のお祝いにスペシャルモデルの中でも、とりわけ価値の高い1足を紹介します。



「ZOOM LEBRON IV」は、その名の通りレブロン・ジェームズのモデルで、2006-07シーズン(当時はクリーブランド・キャバリアーズに在籍)に着用。この前のシーズンに21歳の若さでオールスターMVPに輝き、スーパースターの仲間入りを果たしたレブロンは、この年に初めてNBAファイナルへ勝ち進みます。サンアントニオ・スパーズにスウィープ負けを喫しましたが、ほぼ独力でチームをファイナルまで導き、その力を如何なく見せつけました。
 


 シューズは4500足限定で発売され、春節を表すような光沢のあるバーシティ・レッドとホワイトメット・ゴールド、アッパーを覆う素材は、高価な『Foamposite』(フォームポジット)を採用。そして最も特徴的な変化は、ミッドソールがないこと。溝付きのソールとフォームポジットの剛性、インナーソックライナーが醸し出す構造でシューズシルエットを形成しています。

 もうひとつのポイントが『Zoom Air』。現在のレブロンシリーズは『Max Air』のイメージが強いですが、初代モデルから6までは、『Zoom Air』を基調としていました。当時のレブロンは20代前半で、体重も現在より軽かったこともあり、機動性を重視した設計になっていたのでしょう。



 シューズの装飾には、シュータンにライオン、その上にゴールドの「LJ23」をマーク化したアクセサリー。アウトソールにも背番号、ヒールカップ部分の溝にはWITNESS(証人)の文字。レブロンシリーズには珍しく、全体の造形を崩さないようにアクセントとして施されています。
 

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