元MVPのデリック・ローズは、2月8日(日本時間9日)にトレードで4年ぶりにニューヨーク・ニックスの一員となった。プロ13年目、悲願の優勝を目指す“流浪の旅”は続いているが、昨年急逝した英雄コビー・ブライアントがヘリコプター墜落事故に遭う前、ロサンゼルス・レイカーズの幹部にローズの獲得を提案していたという。
2008年のNBAドラフト1位指名でシカゴ・ブルズ入りしたローズは、1年目に平均16.8点、3.9リバウンド、6.3アシストをあげて新人王を獲得。瞬く間にブルズのエースに上り詰め、3年目の2010-11シーズンには平均25.0点、4.1リバウンド、7.7アシストの好成績で史上最年少の22歳6か月でシーズンMVP受賞と、順風満帆なキャリアを歩むかと思われた。
しかし、翌シーズンに左ヒザ前十字靭帯を断裂すると、13-14シーズンには右ヒザ半月板断裂。15年、17年にも半月板を断裂するなど故障に泣かされ、ブルズ退団後はニューヨーク・ニックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、デトロイト・ピストンズと各チームを渡り歩いてきた。
ピストンズ在籍1年半では65試合に出場(うち先発15試合)し、平均17.2点、2.3リバウンド、5.2アシストをマーク。かつての爆発的なプレースタイルからより効率化させ、復活を印象づけた。
そして今年2月にトレードでニックスへ移籍。イースタン・カンファレンス最下位(8勝20敗)に沈むピストンズから、プレーオフ圏内(14勝16敗/カンファレンス6位)の古巣に復帰したことで注目度は一層増している。
ローズはピストンズ在籍時代の昨季、様々なトレードの噂が飛び交っていた。「チャンピオンシップを勝ち獲りたい。それが、俺が本当に望んでいることだ。称賛や栄誉はもう十分にある。今が勝つ時だ」と強豪チームでのプレー希望をほのめかし、レイカーズも新天地候補に挙がっていた。結局、この噂が現実のものとなることはなかったが、コビーの提案も関係していたようだ。
『ESPN』でアナリストを務めるラモーナ・シェルバーン氏が、『Brian Windhorst & The Hoops Collective』でコビーがローズの獲得を進言していたエピソードを明かした。
「(20年1月26日の)ヘリコプター墜落事故の前、コビーはレイカーズの幹部に提案していた。彼はレイカーズがデリック・ローズ獲得のためにトレードをするアイデアを気に入っていたし、どうにかしてローズを迎え入れようとしていた」
シェルバーン氏によれば、コビーがフロントにトレードを提案したのはローズの件が唯一だという。ローズは19-20シーズン、『Detroit News』で「俺はコビーがやってのけたことをやりたい。彼は俺の模範なんだ」と尊敬の念を語っており、コビーからの“ラブコール”は本人にとっても価値のあることだったと言えるだろう。
レイカーズは昨季、“キング”ことレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの強力デュオを中心に、史上最多タイとなる通算17回目の優勝を達成。もし、コビーの願いが叶ってローズがトレードで加入していたら、悲願の優勝リングを手にしていたかもしれない、と思いを馳せる者もきっと多いに違いない。
構成●ダンクシュート編集部
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2008年のNBAドラフト1位指名でシカゴ・ブルズ入りしたローズは、1年目に平均16.8点、3.9リバウンド、6.3アシストをあげて新人王を獲得。瞬く間にブルズのエースに上り詰め、3年目の2010-11シーズンには平均25.0点、4.1リバウンド、7.7アシストの好成績で史上最年少の22歳6か月でシーズンMVP受賞と、順風満帆なキャリアを歩むかと思われた。
しかし、翌シーズンに左ヒザ前十字靭帯を断裂すると、13-14シーズンには右ヒザ半月板断裂。15年、17年にも半月板を断裂するなど故障に泣かされ、ブルズ退団後はニューヨーク・ニックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、デトロイト・ピストンズと各チームを渡り歩いてきた。
ピストンズ在籍1年半では65試合に出場(うち先発15試合)し、平均17.2点、2.3リバウンド、5.2アシストをマーク。かつての爆発的なプレースタイルからより効率化させ、復活を印象づけた。
そして今年2月にトレードでニックスへ移籍。イースタン・カンファレンス最下位(8勝20敗)に沈むピストンズから、プレーオフ圏内(14勝16敗/カンファレンス6位)の古巣に復帰したことで注目度は一層増している。
ローズはピストンズ在籍時代の昨季、様々なトレードの噂が飛び交っていた。「チャンピオンシップを勝ち獲りたい。それが、俺が本当に望んでいることだ。称賛や栄誉はもう十分にある。今が勝つ時だ」と強豪チームでのプレー希望をほのめかし、レイカーズも新天地候補に挙がっていた。結局、この噂が現実のものとなることはなかったが、コビーの提案も関係していたようだ。
『ESPN』でアナリストを務めるラモーナ・シェルバーン氏が、『Brian Windhorst & The Hoops Collective』でコビーがローズの獲得を進言していたエピソードを明かした。
「(20年1月26日の)ヘリコプター墜落事故の前、コビーはレイカーズの幹部に提案していた。彼はレイカーズがデリック・ローズ獲得のためにトレードをするアイデアを気に入っていたし、どうにかしてローズを迎え入れようとしていた」
シェルバーン氏によれば、コビーがフロントにトレードを提案したのはローズの件が唯一だという。ローズは19-20シーズン、『Detroit News』で「俺はコビーがやってのけたことをやりたい。彼は俺の模範なんだ」と尊敬の念を語っており、コビーからの“ラブコール”は本人にとっても価値のあることだったと言えるだろう。
レイカーズは昨季、“キング”ことレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの強力デュオを中心に、史上最多タイとなる通算17回目の優勝を達成。もし、コビーの願いが叶ってローズがトレードで加入していたら、悲願の優勝リングを手にしていたかもしれない、と思いを馳せる者もきっと多いに違いない。
構成●ダンクシュート編集部
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