NBA

ウィザーズが王者レイカーズに逆転勝ちで5連勝!八村塁は攻守で存在感を放ち、金星を後押し〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.23

ウィザーズはオールスターガードのウエストブルック(左)とビールの(右)の2人で65得点を奪取。王者相手に大金星を収めた。(C)Getty Images

 2月22日、4連勝中のワシントン・ウィザーズは敵地ステイプルズ・センターに乗り込み、昨季覇者ロサンゼルス・レイカーズ戦に挑んだ。

 ウィザーズの先発陣はラッセル・ウエストブルック、ブラッドリー・ビール、ギャリソン・マシューズ、八村塁、モリッツ・ヴァグナーという過去4戦負けなしの布陣。対するレイカーズは、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、ウェスリー・マシューズ、レブロン・ジェームズ、カイル・クーズマ、マルク・ガソルがコートに立った。

 八村は試合序盤から"キング"レブロンとマッチアップ。第1クォーターでは3ポイントやレイアップを許し、第2クォーター終盤には貫録のフェイダウェイジャンパーを放り込まれたものの、なるべくファウルをせずにディフェンスに神経を注ぐ奮闘を見せる。

 オフェンスでは、第1クォーター序盤にフリースロー2本を獲得して2本目を成功。第2クォーターには中盤にマーキーフ・モリス越しにペイントエリアからフェイダウェイジャンパー、リング下でタフショット、さらには終盤にディフェンシブ・リバウンドを奪ってコースト・トゥ・コーストでレイアップを決めて存在感を見せる。

 だがレイカーズは14点リードで迎えた第3クォーター序盤に引き離しにかかる。残り9分25秒にコールドウェル・ポープの長距離砲が決まってこの試合最大となる17点差(70-53)をつけ、中盤まで2桁リードを保持。
 
 するとウィザーズはフリースローでつなぎ、ウエストブルックのドライブで加点。八村は中盤にドライブから、クーズマにバンプしてからミドルレンジジャンパーをヒット。ウィザーズは6点差まで縮めて最終クォーターを迎えた。

 第4クォーターは残り10分6秒にデニ・アブディヤの長距離砲でウィザーズが逆転。レイカーズは直後のポゼッションで同点に追いつくも、中盤に4分間以上もフィールドゴールが決まらず、ウィザーズがその隙を突いて残り約5分に8点差をつける。

 八村は最終クォーター中盤にファーストブレイクからダンクを叩き込んで3ポイントプレー。2分35秒にはリードを4点へと広げる3ポイントを鮮やかに放り込むなど得点面でも絡んだ。レイカーズの追い上げに対してウィザーズがリードを保つも、残り1分8秒に同点、9.8秒にも同点に追いつかれ、最後はビールに託すもショットが決まらずに今季初の延長へ突入。

 すると延長ではウィザーズが誇るガードデュオが躍動。ウエストブルックが先制点となるプルアップジャンパーを突き刺すと、4クォーターに4得点に終わったビールがステップバックジャンパーやフローターを決め、残り11.6秒にウエストブルックの高速レイアップが決まって勝負あり。ウィザーズが127-124で延長を制し、約3年ぶりの5連勝を飾った。

 見事王者相手に勝利を収めたウィザーズでは、ビールがゲームハイの33得点、ウエストブルックが32得点、14リバウンド、9アシスト、ロビン・ロペスが13得点、2ブロック、アブディヤが8得点、8リバウンドを奪取。

 八村はチーム3位の37分14秒の出場で15得点、6リバウンド、1スティール。フィールドゴール75.0%(6/8)、3ポイント50.0%(1/2)、フリースロー66.7%(2/3)で5連勝を後押しした。

文●秋山裕之(フリーライター)

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