殿堂入りセンターのシャキール・オニール(シャック)は、現在『TNT』でコメンテーターを務め、歯に衣着せぬ物言いで“ご意見番”として人気を博している。現代スターへの辛口評は賛否両論で、シャックに対して「ヘイター」(嫉妬心に駆られて難癖をつける人)のレッテルを貼る者も少なくないが、元同僚ドゥエイン・ウェイドと元NBA選手のギルバート・アリナスは、その意図を踏まえたうえで擁護している。
シャックは現役時代、怪物センターとしてリーグを席巻。ロサンゼルス・レイカーズで2000~02年にコビー・ブライアントとともにリーグ3連覇を果たし、06年にはマイアミ・ヒートでも頂点に輝いた。個人でも歴代10位の通算2万8596得点、同16位の通算1万3099リバウンド、同9位の通算2732ブロック、シーズンMVP1回(00年)、ファイナルMVP3回(00~02年)、オールスター出場15回など輝かしい実績を誇り、16年に殿堂入りを果たしている。
もともと自由奔放な性格で、現役時代から思った言葉を遠慮なく発してきたシャック。コメンテーターに転身後も“饒舌”は健在で、辛口コメントは人気を博してきたが、近年はヤングスターたちがその餌食となっている印象は強い。
今年1月、シャックはユタ・ジャスのエースであるドノバン・ミッチェルに対して、「次のレベルに到達するために必要なものがない」と言及。
今季開幕前にNBA史上3番目に高額となる5年総額2億500万ドル(約211億円)での契約延長に合意したルディ・ゴベアにも「NBAで平均11点でも、2億ドル(約206億円)を稼げる」と“口撃”をかました。
06年のヒート優勝メンバーであるウェイドは、ギルバート・アリナスがホストを務める『Fubo Sports』の“No Chill”に出演した際、元同僚のシャックを擁護した。
「俺たちの仕事はマイクを付け、NBAについて語り、選手たちの士気を高めることだ。でも、時には批判的になることも必要だろ? シャックが何をしようとしていたかは分かっている。その言葉がどのような形で届けられるか、それが『彼はまたヘイターになっている』とみんなが思う理由だろう。俺は引退後、『テレビに関わりたくない』『ヘイターになりたくない』と思っていた。テレビに出演すると、ヘイターになるという認識をずっと持っていたからね」
また、ウェイドは同じく“ご意見番”として活躍するチャールズ・バークレーが、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を批判した件を引き合いに出して、説明している。
「座って、すべてのプレーを見るのが俺たちの仕事のひとつだ。ドレイモンドのプレーを見て、0得点、1リバウンド、2アシストだったら、テレビでそれについて話さないといけない。ただ、それがどう放送されるかによる。ヘイターか、そうじゃないか、そこで印象を与えるからね」
これには、現役時代にシャックと対戦した経験を持つアリナスも、ウェイドの意見を支持している。
「俺はシャックがテレビでドノバン(ミッチェル)に行なったことに関して、『気にするな』とメッセージを送った。彼はリバースサイコロジー(逆心理/わざと逆のことを言って挑発する)の時代に生きた。そうやって選手の背中を押すのがシャックだ」
シャックのキャラクターを知る2人は、辛口コメントはシャック流の“愛のムチ”だと見ていた。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】シャック、ウェイド、バークレー、コビー……NBAの歴史を彩った偉大なレジェンド特集!
シャックは現役時代、怪物センターとしてリーグを席巻。ロサンゼルス・レイカーズで2000~02年にコビー・ブライアントとともにリーグ3連覇を果たし、06年にはマイアミ・ヒートでも頂点に輝いた。個人でも歴代10位の通算2万8596得点、同16位の通算1万3099リバウンド、同9位の通算2732ブロック、シーズンMVP1回(00年)、ファイナルMVP3回(00~02年)、オールスター出場15回など輝かしい実績を誇り、16年に殿堂入りを果たしている。
もともと自由奔放な性格で、現役時代から思った言葉を遠慮なく発してきたシャック。コメンテーターに転身後も“饒舌”は健在で、辛口コメントは人気を博してきたが、近年はヤングスターたちがその餌食となっている印象は強い。
今年1月、シャックはユタ・ジャスのエースであるドノバン・ミッチェルに対して、「次のレベルに到達するために必要なものがない」と言及。
今季開幕前にNBA史上3番目に高額となる5年総額2億500万ドル(約211億円)での契約延長に合意したルディ・ゴベアにも「NBAで平均11点でも、2億ドル(約206億円)を稼げる」と“口撃”をかました。
06年のヒート優勝メンバーであるウェイドは、ギルバート・アリナスがホストを務める『Fubo Sports』の“No Chill”に出演した際、元同僚のシャックを擁護した。
「俺たちの仕事はマイクを付け、NBAについて語り、選手たちの士気を高めることだ。でも、時には批判的になることも必要だろ? シャックが何をしようとしていたかは分かっている。その言葉がどのような形で届けられるか、それが『彼はまたヘイターになっている』とみんなが思う理由だろう。俺は引退後、『テレビに関わりたくない』『ヘイターになりたくない』と思っていた。テレビに出演すると、ヘイターになるという認識をずっと持っていたからね」
また、ウェイドは同じく“ご意見番”として活躍するチャールズ・バークレーが、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を批判した件を引き合いに出して、説明している。
「座って、すべてのプレーを見るのが俺たちの仕事のひとつだ。ドレイモンドのプレーを見て、0得点、1リバウンド、2アシストだったら、テレビでそれについて話さないといけない。ただ、それがどう放送されるかによる。ヘイターか、そうじゃないか、そこで印象を与えるからね」
これには、現役時代にシャックと対戦した経験を持つアリナスも、ウェイドの意見を支持している。
「俺はシャックがテレビでドノバン(ミッチェル)に行なったことに関して、『気にするな』とメッセージを送った。彼はリバースサイコロジー(逆心理/わざと逆のことを言って挑発する)の時代に生きた。そうやって選手の背中を押すのがシャックだ」
シャックのキャラクターを知る2人は、辛口コメントはシャック流の“愛のムチ”だと見ていた。
構成●ダンクシュート編集部
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