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NBA

不調のマーベリックスにシャックが無茶な注文。現状打破には「ルカと同じくらい優秀な人材が必要」〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.02.10

エースのドンチッチ(中央)はトリプルダブル級のパフォーマンスを見せているが、チームは攻守で精彩を欠き、カンファレンス下位に沈んでいる。(C)Getty Images

エースのドンチッチ(中央)はトリプルダブル級のパフォーマンスを見せているが、チームは攻守で精彩を欠き、カンファレンス下位に沈んでいる。(C)Getty Images

 NBAの2020-21シーズンは各チームとも25試合前後を消化。イースタン・カンファレンスではドック・リバースを新ヘッドコーチに迎えたフィラデルフィア・セブンティシクサーズが18勝7敗で首位、ウエスタン・カンファレンスはドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベア擁するユタ・ジャズが20勝5敗でトップに立っている。

 前シーズンの中断による開幕の遅れで、今季のレギュラーシーズンは72試合開催。連戦も多く、選手たちはタフな戦いを余儀なくされている。イーストでは昨季ファイナルまで勝ち上がったマイアミ・ヒートが11位と苦戦を強いられているが、ウエストで戦前の期待を裏切っているのがダラス・マーベリックスだ。

 ルカ・ドンチッチ、クリスタプス・ポルジンギスという若きスターを擁するチームは、昨季4年ぶりにプレーオフへ進出。1回戦で敗れたものの、ドンチッチが超人的なパフォーマンスを見せ、第2シードのロサンゼルス・クリッパーズを苦しめた。

 ドンチッチ、ポルジンギスという2枚看板の成長に加え、オフにはジョシュ・リチャードソン、ジェームズ・ジョンソンといった中堅・ベテランを獲得し、さらなる躍進が期待されていた。

 チームは開幕からポルジンギスをケガで欠いていたが5勝4敗とまずまずのスタート。1月13日にはそのポルジンギスも復帰し、調子を上げていくものと思われた。
 
 しかし、状況は好転するどころかむしろ悪化。コロナ禍でベストメンバーが揃わなかった影響もあるが、1月15日から10試合連続で110失点以上、23日からは2年ぶりの6連敗を喫した。

 2月に入って3勝2敗とスランプは脱したものの、4日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦では今季ワーストの147失点。10日時点で11勝14敗(勝率44.0%)で地区最下位&カンファレンス13位に沈んでいる。

 昨季のチームの武器はリーグ3位(117.0)の得点力だったが、今季はリーグ17位(111.2)にダウン、失点も16位(112.1)から21位(113.6)と、攻守で噛み合っておらず、エースのドンチッチも1月下旬に「やるべきことをやっていない」とチームに苦言を呈していた。

 マーベリックスについてNBA番組『Inside the NBA』でレジェンドのシャキール・オニール(シャック)は、「マーベリックスには、ルカ(ドンチッチ)と同じくらい優秀な人材が必要」と注文。さらに同番組に出演中のケニー・スミスは、「(ラジョン)ロンドのような(ボールハンドラー)」と提案した。

 まだシーズンは半分以上残っており、8位のウォリアーズとは2ゲーム差とここから復調する可能性も十分考えられる。ただ、リーグ下位のディフェンスやドンチッチの負担の大きさ、プレーメーカー&シューター不足など解決すべき問題は多い。

 今季のトレード・デッドラインは3月25日。シャックが語った“ドンチッチ級”のタレント獲得のハードルは高く、実現には多くの選手やドラフト指名権を手放す必要があるが、はたしてフロントは補強に動くのか。今後の動きに注目したい。

構成●ダンクシュート編集部

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