八村塁が所属するワシントン・ウィザーズは現地時間４月25日（日本時間26日）、本拠地のキャピタル・ワン・アリーナでクリーブランド・キャバリアーズと対戦し、119－110で勝利を収めた。

　これでチームは８連勝。マイケル・ジョーダンが在籍していた2001年以来、実に19シーズンぶりの快挙で、26日（日本時間27日）のサンアントニオ・スパーズ戦に勝てば、球団最長連勝記録に並ぶこととなる。

　その大事な一戦で、八村が戦線復帰する可能性が浮上している。この日本の至宝は、17日のデトロイト・ピストンズ戦で左ヒザを負傷した影響で４試合連続欠場中だったが、キャブズとの試合前にはシュート練習に参加するなど回復ぶりをアピールした。

　また、試合前日には５対５の試合形式で行なわれたトレーニングに参加しており、その状態について問われたウィザーズのスコット・ブルックス・ヘッドコーチは、「（八村の状態は）間違いなく正しい方向に向かっており、日々良くなっている」とコメント。続けて「明日復帰できるかどうかはわからない。そうなれば良いが、もし復帰できなかったとしても、水曜の（ロサンゼルス）レイカーズ戦には間に合ってほしいと思っている」とスパーズ戦での復帰にも含みを持たせた。
  　奇しくも、そのスパーズ戦では、八村と彼の故郷の富山県に焦点を当てた『ジャパニーズ・ヘリテージナイト』が開催される。同イベントでは、八村による挨拶、八村ジャージーのプレゼント、在米大使を務める冨田浩司氏によるメッセージの紹介などが行なわれる予定だ。

『NBA.com』では、昨年末にウィザーズのグローバルデジタルメディアチームのメンバーが、八村の故郷でもある富山を訪れたことを紹介している。

「ウィザーズの最も輝かしいスターの１人でもある八村。彼を育てた街で発見したのは、“富山県の代表”として世界規模で活躍する選手に対する誇りや熱意、そして賞賛だった。ＮＢＡは、世界中のファンとのつながりが飛躍的に高まりつつあるが、日本では、これが特に明白だった」と、ウィザーズの日本での注目度の高まりについても触れている。

　記念すべき試合で、八村は戦線復帰できるのか。連勝記録のかかったスパーズ戦に注目だ。

文●白鳥純一（フリーライター）

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動！NBA１年目から存在感を放った八村塁の厳選ショット！