イースタン・カンファレンス10位のワシントン・ウィザーズは、５月３日（日本時間４日）、ホームで行なわれたインディアナ・ペイサーズとの一戦に154－141で勝利。今季30勝目（35敗）をマークした。

　この日のウィザーズは30点超えの選手はいなかったものの、９人が２桁得点、フィールドゴール（ＦＧ）成功率61.2％（63／103）、チーム全体でフランチャイズ最多の50アシストをマークするなど、自慢の攻撃力でプレーオフ出場枠を争うペイサーズをねじ伏せた。

　なかでも八村塁はチーム最多の27得点に７リバウンド、２アシスト、1ブロック、フィールドゴール63.2％（12／19）、３ポイント50％（１／２）、フリースロー100％と安定した活躍で勝利に貢献。

　前半で９得点、４リバウンド、２アシストをあげた八村は、後半に入ってギアを上げ、ＦＧを９本中８本決めて18得点（２点はフリースロー）。この日沈めた12本のＦＧのうち、10本はアシストつきと流れの中で効率的に得点を奪った。23歳のフォワードは４月26日の復帰以降は４戦連続で２桁得点をあげていたが、20点超えは４月９日のゴールデンステイト・ウォリアーズ（22得点）以来、約１か月ぶりだった。

　試合後、八村は「ラス（ラッセル・ウエストブルック）とのコンビネーションが上手くできた。そういうところでイージーシュートが打てて良かった」と回想。ウエストブルックの24アシスト（４本は八村に供給）には「信じられない。軽くやっている感じに見えるので」と驚きの表情を見せていた。
  　またスコット・ブルックス・ヘッドコーチが「ウエストブルックがルイをより早く成長させている」と話していたことを受け、八村は「プレー面でもオフコートでも、ラスといろんなことを話し、そういう中でリーグのベストプレーヤーとしてどうやっていくか、毎試合挑んで同じようなパフォーマンスをハイレベルでどれだけやるか、それがどれだけすごいことかってことも学んできている。それをやるためにも、そういう選手が真横にいて、生活も一緒にしてきているようなものなので、いろんなことを学んでいる」と“センパイ”から大きな影響を受けていることを明かした。

　ウィザーズは本日の試合に勝ったことでペイサーズに対するタイブレイクをゲット。もしシーズン終了時点で勝敗が並んだ場合はウィザーズの順位が上となるが、今後チームは８日間で５試合（いずれもアウェー）をこなすタフなスケジュールで、相手もミルウォーキー・バックスやアトランタ・ホークス、トロント・ラプターズなど、今季12勝23敗(勝率34.3％)と苦手にしている同カンファレンス内のチームとの対戦が組まれている。

　それでも現在のウィザーズには勢いがある。８位のシャーロット・ホーネッツとは1.5ゲーム差、７位のボストン・セルティックスとは４ゲーム差とまだ逆転の可能性もあるだけに、この流れをキープしてプレーオフ圏内に浮上したいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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