レギュラーシーズンも最終盤に入り、NBAでは熾烈なシード順争いとプレーオフを巡る戦いが繰り広げられている。
そうしたなか、5月4日(日本時間5日、日付は以下同)にポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードがポッドキャスト番組『The Dan Patrick Show』に出演。リーグのベストプレーヤーとして、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントを挙げた。
「2対2をするとしたら、ブレイザーズの選手以外で誰をパートナーに選ぶ?」と問われたリラードは、迷わずデュラントを指名し、32歳のスコアラーについてこう評した。
「俺が言いたいのは、誰も彼をガードできないということ。彼が健康なら、ドリブルから3ポイントを打てるし、プルアップジャンパーも、ポストアップもできる。それにリムまで持ち込めるんだ。あの男のショットはブロックできないよ。ボールハンドリングが巧みで、あのサイズ(208cm・109kg)であそこまで動けるんだから、誰がガードできるっていうんだ? だから彼が健康体であれば、リーグでもベストプレーヤーだと俺は思うね」
アキレス腱断裂の大ケガから復帰したデュラントは、今季ここまで29試合に出場して平均28.3点、6.9リバウンド、5.2アシスト、1.24ブロックをマーク。フィールドゴール成功率54.6%、3ポイント成功率47.9%、フリースロー成功率87.5%とショット全般で高確率を誇っている。
ただ、ハムストリングや大腿部の打撲などで計37試合の欠場を余儀なくされるなど、今季も相次ぐケガに苦しんでいることは否めない。
それでも、2日と4日に行なわれたミルウォーキー・バックスとの連戦では2試合合計で74得点、19リバウンド、8アシストを叩き出しており、スーパースターたる所以を示した。
キャリア平均27.06点はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の27.0点を僅差で上回って現役トップであり、NBA歴代でも4位という高水準。特にドリブルから長い腕を駆使して繰り出すプルアップジャンパーはブロックすることが極めて困難。バックス戦でヤニス・アデトクンボが見事に叩き落として話題を呼んだが、リーグ全体で見ても同じようなことができる選手はほんのわずかだろう。
今季のイースタン・カンファレンスはフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(45勝21敗/勝率68.2%)、ネッツ(43勝23敗/勝率65.2%)、バックス(42勝24敗/勝率63.6%)による三つ巴の争いとなっている。残り6試合となった5日時点で、首位シクサーズから3位バックスまでの差は3.0ゲーム。カンファレンス準決勝で3チームのうち2チームが激突する可能性が高いことから、トップシード争いは最後まで熾烈を極めそうだ。
そういった状況で迎える自身2年ぶりのプレーオフで、デュラントがどんなパフォーマンスを見せるのか。イーストの覇権争いとともに、NBA史上最高級のスナイパーによるスコアリングショーにも注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
そうしたなか、5月4日(日本時間5日、日付は以下同)にポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードがポッドキャスト番組『The Dan Patrick Show』に出演。リーグのベストプレーヤーとして、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントを挙げた。
「2対2をするとしたら、ブレイザーズの選手以外で誰をパートナーに選ぶ?」と問われたリラードは、迷わずデュラントを指名し、32歳のスコアラーについてこう評した。
「俺が言いたいのは、誰も彼をガードできないということ。彼が健康なら、ドリブルから3ポイントを打てるし、プルアップジャンパーも、ポストアップもできる。それにリムまで持ち込めるんだ。あの男のショットはブロックできないよ。ボールハンドリングが巧みで、あのサイズ(208cm・109kg)であそこまで動けるんだから、誰がガードできるっていうんだ? だから彼が健康体であれば、リーグでもベストプレーヤーだと俺は思うね」
アキレス腱断裂の大ケガから復帰したデュラントは、今季ここまで29試合に出場して平均28.3点、6.9リバウンド、5.2アシスト、1.24ブロックをマーク。フィールドゴール成功率54.6%、3ポイント成功率47.9%、フリースロー成功率87.5%とショット全般で高確率を誇っている。
ただ、ハムストリングや大腿部の打撲などで計37試合の欠場を余儀なくされるなど、今季も相次ぐケガに苦しんでいることは否めない。
それでも、2日と4日に行なわれたミルウォーキー・バックスとの連戦では2試合合計で74得点、19リバウンド、8アシストを叩き出しており、スーパースターたる所以を示した。
キャリア平均27.06点はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の27.0点を僅差で上回って現役トップであり、NBA歴代でも4位という高水準。特にドリブルから長い腕を駆使して繰り出すプルアップジャンパーはブロックすることが極めて困難。バックス戦でヤニス・アデトクンボが見事に叩き落として話題を呼んだが、リーグ全体で見ても同じようなことができる選手はほんのわずかだろう。
今季のイースタン・カンファレンスはフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(45勝21敗/勝率68.2%)、ネッツ(43勝23敗/勝率65.2%)、バックス(42勝24敗/勝率63.6%)による三つ巴の争いとなっている。残り6試合となった5日時点で、首位シクサーズから3位バックスまでの差は3.0ゲーム。カンファレンス準決勝で3チームのうち2チームが激突する可能性が高いことから、トップシード争いは最後まで熾烈を極めそうだ。
そういった状況で迎える自身2年ぶりのプレーオフで、デュラントがどんなパフォーマンスを見せるのか。イーストの覇権争いとともに、NBA史上最高級のスナイパーによるスコアリングショーにも注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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