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今季ワースト4連敗のネッツに朗報。ハーデンがプレーオフ前の復帰を示唆「今は本当にいい状態」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.05.07

負傷により1か月戦列を離れているハーデンが、プレーオフ前に復帰するプランを語った。(C)Getty Images

 5月6日(日本時間7日、日付は以下同)、ブルックリン・ネッツはダラス・マーベリックスと対戦し109-113で敗戦。カイリー・アービングが45得点に4アシスト、4スティール、ケビン・デュラントが20得点、9リバウンドをマークするも、ルカ・ドンチッチに24得点、10リバウンド、8アシストの活躍を許し、今季ワーストの4連敗を喫した。

 イースタン・カンファレンス2位のネッツは、この試合を終えて43勝24敗(勝率64.2%)。すでにプレーオフ進出を決めているとはいえ、首位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(45勝21敗/勝率68.2%)とのゲーム差は2.5まで広がり、3位のミルウォーキー・バックス(42勝24敗/勝率63.6%)には0.5ゲーム差に迫られている。

 そんな危機的状況のなか、今後に向けて明るいニュースが届いた。ハムストリングの症状悪化によって、4月5日のニューヨーク・ニックス戦を最後に欠場が続いているジェームズ・ハーデンが、復帰に向けて前進しているというのだ。
 
 6日に行なわれたリモート会見で、ハーデンは「今は本当にいい状態。コンディションを取り戻そうとしているところだ。スピードの変化、ディレクションチェンジ、それにパワーとクイックネスが本来の動きになってきている。ここまではいい感触で、今日は本当に良かったんだ」とコメント。「ポストシーズン前の復帰に自信を持っている」と語った。

 5月22日のプレーオフ開幕を前に、ネッツに残されているのは5試合。「ポストシーズンが始まる前に、何試合かプレーするチャンスを手にできたら、というのが俺のプラン。だから今は、その日にできることを精いっぱいやっていこうとしている」とハーデン自身が語ったことから、早ければ来週には復帰できる見込みだ。

 今年1月に豪華ビッグ3を結成して話題を呼んだネッツだが、デュラント、アービング、ハーデンが揃い踏みしたのはここまでわずか7試合(5勝2敗)。新天地でプレーメーカーを務めるハーデンは加入後の34試合で平均37.3分出場し、25.4点、8.7リバウンド、11.0アシストをマークしている一方、チームはハーデンが欠場した20試合で9勝11敗と負け越しており、その存在感の大きさを痛感している。
 
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ハーデンの復帰によりチームは危険なチームへと変貌する