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ジョーダンに次ぐ歴代2位!デュラントの驚異の得点力を端的に示す知られざるデータ<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.05.24

ゲームハイの32得点をあげネッツを勝利に導いたデュラント。プレーオフにおける“25得点以上をマークした割合”は、ジョーダンに次ぐ歴代2位だ。(C)Getty Images

 5月22日(日本時間23日、日付は以下同)に幕を開けたNBAプレーオフ。イースタン・カンファレンス2位のブルックリン・ネッツ(48勝24敗/勝率66.7%)は、同7位のボストン・セルティックス(36勝36敗/勝率50.0%)とのファーストラウンド第1戦に臨んだ。

 ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングという脅威のビッグ3を擁するネッツは、優勝候補の一角として意気揚々と初戦を迎えたものの、試合は両軍とも思うように点が取れない重苦しい展開に。それでも、前半を終えて47-53とセルティックスに6点リードを許していたなかで迎えた第3クォーター、ネッツは18-4のランで一気に逆転し、最終スコア104-93で先勝を飾った。

「俺たちはアグレッシブさを失いたくなかった。ショットを落としていたからね。だからみんなに『ショットが落ちてもアグレッシブさを保とう、そして相手を止めてやろう』『リバウンドをしっかりもぎ取って、相手に新たなポゼッションを許さないようにしよう』と話していた。後半になってオフェンス面でも巻き返したけど、勝因はこのチームのディフェンスにあった」
 
 試合後にそう語ったデュラントは、チーム全体で見せた好ディフェンスを勝利の要因に挙げた。前半だけで15得点を奪われたジェイソン・テイタムに対しても、後半はフィールドゴール0/6に抑え込み、フリースローのみの7得点(計22得点)にシャットアウト。

「彼は普段なら確実に決めているショットをいくつか落としていた。タフショットへ持ち込んだこともそうだし、キャッチする際にも(ディフェンスで)いい仕事ができたと思う。でも彼は才能あぶれる選手だから、得点されたとしてもいちいち落ち込んではいけないんだ」

 そう話したデュラントは、いずれもゲームハイとなる32得点、12リバウンドをマーク。アービングが29得点、6リバウンド、ハーデンも21得点、9リバウンド、8アシスト、4スティールとビッグ3が揃って躍動したほか、ジョー・ハリスも10得点を記録した。

 特に2年ぶりのプレーオフとなったデュラントは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ在籍時の2017年に続き、またしても新チームでのプレーオフ初戦で30得点、10リバウンド以上をマーク。NBA史上、異なるフランチャイズでこの記録を成し遂げた男はデュラントのみと、新たな金字塔を打ち立てた。
 
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